今年の冬は抗がん剤治療という初めての出来事のせいで、とても長く感じました。
本日も副反応との対面ではありますが、明日から3月だと思う気持ちが残りの治療回数を励ましてくれています。
かつて病気と無縁だった私は、春を待ち遠しいと感じたこともなく 
「忙しい忙しい」
を繰り返して、生きてきた気がします。
忙しいのですから、季節の移り変わりに感謝することもなく、家族や、職場にいたる人間関係においても、主たる自分の責任を果たすことだけを精一杯こなしているだけで、ありがとうの気持ちは薄らいでいた気がします。
今回ほど、人の気遣いを肌で感じたことは、ありません。
本来なら今ではなく、老後に受ける気遣いなのでしょうが、早々このことを気付けて良かった気がします。
病気は悪いことばかりではありませんね。
普段はみえてない世界がたくさん目にはいってきて、人生の肥やしとなっています。
今回の大病との出会いは、誰よりも満開の桜をみたいという自分を作り上げています。 

「頑張った先に春がくる、もう、そこまで春はきている」
沸き立つ感情に支えられながら、投げ出したい辛さを制し、残りの治療を乗り越えようとしている自分がわかります。

言葉をもたない自然の恩恵。
雪がとけ、あたたかな陽気が辺り一帯を芽吹かせ、舞い散る桜に巡り合える喜び。

素晴らしいことですよね。