魔道戦隊ウィザライジャー 第十六話 「命の重み」 | ウィンガーの日常や小説を書かせて頂きますぜ。

ウィンガーの日常や小説を書かせて頂きますぜ。

小説やブログなどやってますわ。主に特撮が多いです。ではお楽しみください。

祐樹は一体何を感じだすんでしょうかね・・・?


後、ビーストの最後の必殺技はよみうりランド風にしてみました。


どうぞ!!


――――――――――――――――――――――――


―――――――川の近くの公園―――――――――


マンティコア「チッ、ここは出直すか!」


すると、彼はジャンプしてどこかへ行ってしまった。


ビースト「あっ!逃げやがった!」


レッド「お前が気を散らすから・・・。」


すると、そこへ蛇の髪の毛をしたファントム。メドューサがやってきた。


メドューサ「どうも、古の魔法使い。」


ビースト「あっ、あの時の女ファントム!」


レッド「お前が女のファントム・・・。」


メドューサ「私はメドューサ。あなたたちには初めましてかもね・・・。じゃ。」


彼女は頭部から眩い光を放ち、消えた。


グリーン「ったく、メドューサに騙されやがって。」


ビースト「騙された?俺が?」


ブルー「そう。たぶん、ファントムは戦士を味方につけて利用しようとしてるんだよ。」


ビースト「確かにそれもあるなぁ。」


レッド「ともかく、ゲートを保護しないと。」


彼らは変身を解除した。


晴翔達3人はゲートの壮吉に近づいた。


晴翔「大丈夫か?」


壮吉「あっ、あぁ。何とか・・・。」


――――――壮吉の家――――――――


晴翔達と後から来た凜子はファントム、魔法使い、ゲートの存在について話した。


壮吉「なるほど。私がゲート・・・。」


晴翔「だからしばらくは出歩かない方がいい。」


壮吉は壁に飾っている女性の絵を眺めながらこう言った。


壮吉「聞いてくれよ。真奈美。俺は凄いことに巻き込まれたみたいだよ。」


優太「誰に話されてるんですか?」


壮吉「あぁ。これは私の家内の絵だ。半年前に亡くなってしまって。私にとって最後の希望の絵なんだ・・・。」


晴翔「希望・・・か。」


凜子「どうかした?」


晴翔「別に。」


壮吉「でも、家内が亡くなってから絵が描けなくなって。さっきも描こうとしたらうまくかけないし・・・。」


凜子「スランプみたいな感じですか・・・。」


ダイゴ「とにかく、ここはファントムもこぎ着けてる。早くFREE WINGERに。」


晴翔「そうだな。ここは危ないんだ。品川さん。保護しても構わないか?」


壮吉「別にいいが。この絵も一緒に・・・。」


優太「分かりました。じゃ、ダイゴさん。この絵風呂敷に包もうか?」


ダイゴ「そうだね。」


~~~~数分後 壮吉の家の庭~~~~


そこで、祐樹は横になっていた。


そこへ、凜子がやってきた。


凜子「何やってるの?そんなところで寝転んで。」


祐樹「ちょっと飢え死にしそうだぁ~。あの晴翔とか言うやつらはやっぱり魔力目的じゃねぇか。実はゲートを利用して魔力を食べようとしてるんじゃ・・・。」


凜子「いい加減にして!!」


祐樹「へっ?」


凜子「彼らは自分たちの命を懸けて、ゲートを・・・。いや、みんなを守ってるの。晴翔君達は最後の希望よ?魔力なんて狙う悪い人達じゃない。」


彼女は家の方に戻った。その代わりに晴翔がやってきた。


晴翔「凜子ちゃんにきつく言われたみたいだなぁ。お前ちょっと大げさなんじゃないか?飢え死にとか・・・。」


祐樹「うるせぇ!!俺は魔力を食わないと、明日をも知れない命なんだ!」


晴翔「そんなことよりもまず、明日の命より、まずは今日の命だ。」


祐樹「今日の命・・・。」


晴翔「そういうこった。」


そこへ優太がやってきた。


優太「晴翔、行こうか。」


晴翔「あぁ。分かった。仁藤。お前もちょっとは命の重さについて考えろ。」


優太と晴翔は一緒に家の方に戻って行った。


――――――街中―――――――――


晴翔・優太・ダイゴ・凜子は壮吉と一緒に歩いていた。


壮吉「何打が済まないね。こんなことまでさせちゃって。」


すると、そこへグール達がやってきた。


凜子「ファントム!?」


晴翔「やっぱり嗅ぎつけてきたか・・・。」


そして、マンティコアもやってきた。


マンティコア「今度こそ、ゲートには絶望してもらうぞ!」


ダイゴ「そんなことはさせない!凜子さん、品川さんを。」


凜子「分かった。」


彼女はダイゴから絵をもらい、少し離れた場所に壮吉と一緒に行った。


晴翔「みんな、行くぞ。」


3人はドライバーオンリングをベルトのハンドにスキャンした。


ドライバーオン♪プリーズ♪


すると、腰にウィザードライバーが現れた。


3人は変身リングを左手の中指にセット。ベルトを変身モードに切り替え、リングノバイザーを下し、ハンドオーサーにスキャンした。


フレイム♪プリーズ♪ヒーヒー!ヒーヒーヒー!!

ウォーター♪プリーズ♪スイ~♪スイ~♪スイ~♪

ハリケーン♪プリーズ♪フーッフー!フーッフーッフーッフー!!


3人はウィザライジャーに変身した!


レッド「さぁ、ショータイムを始めようか。」


ブルーとグリーンはグール。レッドはマンティコアと戦おうとしたが、マンティコアは品川の方へグールを数体連れて走って行った。


レッド「ちょっと!」


彼はグールに腕や胴体を掴まれ、身動きが出来なくなった。


グール達は凜子の腕をつかみ、身動きのできないようにした。その時に、凜子の手にあった絵が落ちた。


壮吉「あっ!私の、希望が!!」


マンティコア「希望?そうか・・・。これがお前の心の支えか!!」


すると、彼はその絵を拾い上げ、膝で真っ二つに割り、地面に叩きつけた。


壮吉「あっ・・・。」


彼は崩れるように地面に座り込んだ。彼の体や顔に紫のひびが入りだした。


マンティコア「そうだ!絶望して、新たなファントムを生み出せ!」


ブルー「品川さん!!」


グリーン「ヤバい!!」


彼らはグールと相手をしているため、壮吉に近づけなかった。


その瞬間、祐樹とめぐが二人一緒に飛び蹴りをマンティコアに喰らわせた。


マンティコア「グァァァァ!!」


彼は軽く吹っ飛ばされた。


レッドはそれを機に、ウィザーソードガン(ソードモード)で周りを囲んでいたグールを一掃した。凜子の近くにいたグールも倒した。そして、めぐたちに近づいた。


レッド「めぐも一緒だったのか。」


めぐ「うん、ちょっとした用があってね。」


祐樹「晴翔、悪かった。俺がファントムに騙されてたんだな。明日の命より、まず今日の命。その命の重さ、分かったぜ。」


レッド「フッ、ならいいさ。」


彼はドライバーオンリングをベルトのリベイレイションドアにスキャンした。


ドライバーオン!


すると、腰にビーストドライバーが現れた。


彼は左手の中指にビーストリングをセットした。


祐樹「チェンジ・・・ビースト!!」


ビーストリングを左のリングスロットに差し込み、回した。


セット!オープン!!L・I・O・N!ライオーン!!


彼はビーストウィザードに変身した!!


ビースト「さぁ、腹いっぱいランチタイムさせてもらうぜ!」


レッド「召し上がれ?」


ビースト「ゲートは俺がやる。お前らはマンティコアを。」


レッド「あぁ、頼んだ。」


ビーストはゲートの壮吉に近づいた。


徐々にひびが入って、危ない状況だった。


ビースト「すまなかったな。あの時にファントムを倒せていれば。」


彼は壮吉の右手の中指にビーストエンゲージリングをセット。ベルトの右側のリングスロットに壮吉の手のリングをさしこんだ。


エンゲージ♪ゴー!


すると、壮吉は倒れこみ、ビースト魔方陣が出現。その中に入って行った。


―――――壮吉のアンダーワールド―――――――


そこへ、ビーストがやってきた。


ビースト「ここがアンダーワールドって言うやつなのか・・・。」


すると、急にひびが入りだし、そこから巨大なファントムが現れた。


ビースト「うわっ!でけぇ!こんなんと戦えるかよ・・・。という時のこいつだ!」


彼は右手の中指にキマイライズリングをセット。ベルトの右側のリングスロットに差し込んだ。


キマイライズ♪ゴー!


すると、ビーストキマイラが現れた。


キマイラは巨大なファントムに突進していった。


ビースト「俺も加勢するぜ!!」


ダイスサーベルを取り出し、キマイラの上に乗り込んだ。


――――――街中――――――――


フレイム♪ドラゴン♪ボーボー!ボーボーボー!!

ハリケーン♪ドラゴン♪ビュー!ビュー!ビュービュー!ビュービュー!!

ランド♪ドラゴン♪ダンデンドン!ズドゴーン!ダンデンドゴーン!!


めぐはすでに変身して、3人は各自のドラゴンスタイルに変身した。


レッド「ここは一気に決めるぞ!」


レッドはスペシャルリング、グリーンはサンダーリング、イエローはグラビティリングを右手の中指にセットし、ハンドオーサーにスキャンした。


チョーイイネ!スペシャル♪サイコー!!

チョーイイネ!サンダー♪サイコー!!

チョーイイネ!グラビティ♪サイコー!!


レッドは宙に浮き、胸にドラゴスカルが現れた。その口から、膨大な量の炎がマンティコアに降り注がれた。


マンティコア「グッ・・・。グァァァァァァ!!!」


マンティコアは炎に包まれ爆発四散した!!


グリーンの雷攻撃はグール達に命中し、爆発四散した!


イエローは重力の力で、グール達を持ちあがらせ、そのまま地面に叩き落とした。そして、爆発四散した!!


ブルーはその光景を茫然と見ていた。


ブルー「あっ、倒したのか・・・。俺にもドラゴンスタイルがあれば・・・。」


―――――壮吉のアンダーワールド――――――


ビーストはキマイラに跨って、ダイスサーベルで徐々に攻撃を加えていた。


ビースト「さぁ、メインディッシュだ!!」


彼は右手の中指にグリフォンリングをセット。ダイスサーベルのビーストダイスを回し、リングスロットにグリフォンリングをさしこんだ。


シックス!グリフォン♪セイバーストライク!!


すると、ダイスサーベルの刃先付近にエネルギーが集中していった。


キマイラの顔の手前にはエネルギーで出来た巨大なキマイラの顔が。


そのまま、巨大なファントム目がけて急降下していった。


ビースト「ディヤァァァァァ!!」


巨大なキマイラの顔がファントムを喰らい、ダイスサーベルで切り刻んだ。


そして、巨大なファントムは大爆発四散した!!


ビースト「何とかやったみたいだな。」


――――――街中――――――――


すると、壮吉から魔方陣が出現。そこからビーストが帰ってきた。そして、変身を解除した。


晴翔達も変身を解除していて、壮吉の近くにいた。


祐樹「やったのか?」


晴翔「あぁ。お前は?」


祐樹「当たり前だ!」


すると、壮吉が目を覚ました。彼の視線は壊された絵に向けられた。その絵に近づいた。


壮吉「あぁ!私の希望が・・・!!」


晴翔「いや、まだ希望はあるよ。はい。」


彼は壮吉に手紙を手渡した。


壮吉は封筒を開け、中の手紙を見た。


晴翔「絵の後ろの隠してあったんだ。」


――――――――――――――――――――


この手紙を読まれてる頃には、私はもういないんでしょうね。

でも悲しまないで。私のことを振り返るより、新しい絵を沢山描いて。

私達の家があなたの絵で埋まるように・・・。


それが私の最後の希望です。


真奈美


――――――――――――――――――――


晴翔「奥さんは今もアンタの絵を楽しみにしてる。その希望を叶えることが、あんたにとっても希望なんじゃないのか?」


壮吉「あぁ。そうだな。一歩ずつ歩んでいくよ。」


すると、彼はその手紙を大事に握りしめて、家に帰って行った。


――――――街中 木が並んでいる通り――――――――


晴翔・優太・めぐ・ダイゴ・凜子・祐樹が一緒に歩いていた。


優太「そういえば、なんでめぐと仁藤君は一緒に来たの?」


めぐ「あぁ~!それはね・・・。」


祐樹「こいつが急に俺のいるところに来て、ゲートのことからファントムのことまでみっちり教えられたんだ。それで、ファントムに騙されてたことが分かったんだ。」


凜子「物わかりが良くて、よかったわね。めぐちゃん・・・。」


めぐ「えぇ。何とか・・・。」


祐樹「あと、マヨネーズ好きってことも分かったしな♪」


晴翔「え!?めぐ、お前マヨネーズ大好きだったのか?」


めぐ「う~ん。否定はできない・・・。」


ダイゴ「ハァ・・・。本当か。」


祐樹「まっ、マヨ仲間が出来たことだし絶好調だぜ!これからもよろしくな、永遠のライバルたちよ!」


すると、彼は歩いて行った。


凜子「何なの・・・。彼は・・・。」


晴翔「てんでわからない・・・。」



これで、頼もしい仲間が増えたのだー―――――――――――。



―――――――――――――――――――――――――


次回、魔道戦隊ウィザライジャーは!


????「どこ行ってたの!?」


????「あぁ、ちょっとな・・・。」


優太「おぉ、久しぶりだなぁ!!」


????「これ指輪の魔法使いたちに渡してくれる?」


優太の旧友が登場!だが・・・?


次回もショータイムだ。


―――――――――――――――――――――――――