ということでやっとリアルタイムに追いついた。
苦節2ヶ月半やっとここまで辿り着いた。
で、病院行って行って思ったのが
「めっちゃ混んでる」
駐車場もほぼ満車、中に入るとロビーも賑わってる。
ここの診察受けてる人って全員がんなんだろーなー。
と思うと何だか別に特別な病気じゃないんじゃね?って気持ちになってくる不思議。
あと、がん拠点病院と聞くと悲壮感溢れる場所。
みたいな偏見を持ってたのは事実。
でも建物も新しくて凄く綺麗。照明も自然光とのバランスが取れててとっても明るい。
受付の人も検査窓口の人もみんな明るい。
建物の中に悲壮感なんて全然感じさせてないって思ったのが第一印象かな。
初診窓口に行き予約時間と名前を告げて紹介状を提出。
「こちら記入して下さーい」
くらいの明るい口調で問診票が渡された。
もう問診票書くのも慣れました。
書き終わり処理が終わると診察カードとクリアファイルが渡され、外来受付に行くよう指示された
何個かの診療科ごとに受付が設定されているらしく2人くらい待っただけですぐに受付けられた。
待ち合いロビーで待つこと30分。
周りを見渡すとやはりお年寄りが多い。70~80代の男性が多く見える。
若くても50代くらいで30代は俺ともう1人くらいしか居なかった印象。
暇なのでロビーの本棚にある漫画に手を伸ばす。
『さよならタマちゃん』
おぅ!やっぱりあるのねwww
ibooksで購入してあるけど思わず手に取ってパラパラめくってみた。
http://evening.moae.jp/lineup/256
(某有名漫画家のアシスタントさんの精巣腫瘍闘病漫画)
読んでいる内に電子音声で受付番号が呼ばれ、診察室前の液晶に番号が表示されてる。
最近の病院ってハイテク(笑)だな。
診察室に入り先生と挨拶。
物腰柔らかい優しそうな50前くらいの先生。
紹介状の内容と同封されたエコー写真を確認するとこっちへ向き直って。
「はい。多分精巣腫瘍ですね。エコー見ましょう」
の一言。
おーストレート。がん宣告ってこんなに軽いんだーって感じ。
確かに問診票の項目に
『診断結果を誰が聞きますか?』
って項目あったし、本人のとこに丸付けたけど予想以上にあっさりしてた。
まぁここに来てる時点で本人もがんだって覚悟してるって先生側も分かってるんだろうな。
エコー検査室に入ると先生ともう1人若い男性がいた。
「症状確認のために同席させて下さい」
とのこと。もちろん断る理由も無い。
ズボンとパンツを人前で下ろすのにも抵抗無くなりました。
若い先生と2人で
「ここの境界が…」
「Kクリニックさんのだとフレームアウトしてて…」
「ここが病変ですか?」「そう、ここの…」
なんて感じで絶賛指導中。
やっぱり画面は見せてもらえない。
っていうか位置的に見るの無理なレイアウト。
患者には見せないようにしてるのかな?
一通り画像が撮り終わったらしくジェルを拭くようにティッシュを差し出される。
やっぱり普通は自分で拭かせるよね…。
ズボンを履き診察室に戻るとディスプレイにさっき撮った画像が表示されてた。
「こことここの色が違うの分かりますか?」
画像を見ると確かに色が変わっていて境界が確認できる。
「こっちの部位が腫瘍です。7.5cmくらいですね」
「確率的には悪性であることが多いです。画像では判断できませんので摘出します」
さっくりと片玉宣言キター!
正直、あー言われてスッキリしたって気持ち。
そこからはネットや本でよく見る高位結紮術、除睾術の説明。
鼠径部の切開と摘出手順を丁寧に教えてくれた。
「では手術に必要な検査をしますので、これを持って受付に行って下さい」
と再度クリアファイルを渡される。
「じゃあ行ってらっしゃい」
「はい、行ってきます」
診察室から出て何か脱力。
やっと手術が決まってホッとした。
すぐに受付にクリアファイルを提出。
回る検査予定の紙を渡され説明を受ける。
この日は
・止血時間検査 ・心電図 ・血液検査
・胸部レントゲン ・腰部レントゲン
をするらしい。
検査の内容は下の方で説明。
一通り検査を終わらせて診察室に戻ると
腫瘍マーカー以外の血液検査結果が画面に表示されてる。うーん早い。
腫瘍マーカーはやっぱり外注なのかな?後で聞いてみよう。
「では手術の日ですが、何日位がよいですか?」
これまたちょっとビックリ。
え?俺の都合で決めて良いの?
ネットでみると判明した即日・翌日入院→入院翌日手術みたいなの見てたから意表を突かれた。
「何日なら空いてるとかあるんですか?」
と聞いてみると。
「えーと、まず麻酔科医とも手術前の問診があって、それを考えると…」
「一番早くて23日かな、その次だと28日」
おぅふ、結構先だな。
だけど仕事の予定的にはバッチリ。
元々は仕事に穴空けるつもりでいたけど…
「28日でお願いします」
即決しました。
仕事的にも手術後の体調回復にGWが使えるという所でも好都合。
それと5日間でそこまで今後の予後に差が出るとも思えず。
「じゃあ麻酔科との問診は来週の月曜日でその時に一緒にCT撮りましょう」
と予定いっぱいの予約表を見ながらその場で電話して18日にCTをねじ込んでくれた。
ありがたい。
その後にCTに関する同意書にサイン。
検体提供に関する同意書にサイン。
ちなみに検体は全例冷凍保存するそうだ。
入院は手術1日前の27日。
退院は手術2日後の30日。
……え?
2日後に退院すか?全部で4日?
もっと長いってネットで見てたのでこれには驚いた。
少しでも早くベッド空けたいのかねぇ。
その後に少し種々の補足説明があり診察終了。
想像よりパパパっと色々決まっていってあんまり実感湧かない。
診察終了後に入院受付に寄って手続きして、お金を払って終了。
ターニングポイントの日は無事終わりました。
次は4月18日麻酔科問診&造影CTです。
<この日払ったお金>
8310円
初診料、血液検査、レントゲン検査
<この日掛かった時間>
13:40…病院到着
13:55…初診受付完了
14:00…外来受付完了
14:30…診察開始
14:45…問診完了
15:10…エコー検査完了
15:25…エコー・診断説明
16:15…術前検査完了
16:35…手術内容確認完了、診察終了
16:50…入院手続き、支払い完了
と丸半日コースですね。
そこまで長く感じなかったな。
<診察予定表>
・止血時間検査
…血の止まり具合を確認、耳たぶをちょこっと切って止血までの時間を計測:約10分
・心電図 :一般的だし割愛:約5分
・血液検査
…採血一回。腫瘍マーカー含めた成分確認:約10分
・胸部レントゲン
…転移とか肺の状態みるんですかね?:約5分
・腰部レントゲン
…腰椎麻酔のために腰まわりの骨の状態見るらしい:約5分
待ちと移動時間諸々合わせて大体50分くらいだったかな。