皆さんこんばんは。
今日もお付き合いいただき
有り難う御座います。
実は、今回の私の 成人T細胞白血病
(ATL)対する移植治療には、
第Ⅱ相試験、いわゆる臨床試験を盛り
込んでいます。
内容的には、
移植後3日目および4日目に、ある
抗がん剤の一種を免疫抑制剤として
投与しGVHDの予防効果を高める
というものです。
この医療手法は、重症GVHDの発症率
が高い「血縁者間HLA半合致移植」の
GVHD予防法としては標準的な手法と
なっていますが、
私の「非血縁者間末梢血幹細胞移植」
においては、ATL以外の血液がんも
含めて国内での治療認可はされて
おらず、もちろん実績もありません。
海外では実績が上がって来ている
様ですが、元々ATLは発症地域・国に
偏りがある疾患で、医療先進国では
日本だけにおこる希少血液がんのため、
その海外での実績にATLは含まれ
ません。
実績のない組み合わせの治療なので
当然、既知のリスク(この場合考えられ
るのは主に心筋障害)や未知のリスクも
含まれますが、そこは覚悟を決めて、
その効果に期待して取り入れることに
しました。
ドナーさんの無償の支えで移植の
チャンスを頂いた者としては、
将来、同病の皆さんの治療に役立てば
という思いも、
ほんの少しだけのせて・・・。
血小板の輸血
前処置で減少する血小板/赤血球は、
毎日の血液の状態を見ながら
輸血によって補われます。
こんな色です。
今日も一日お疲れ様でした。
良い週末を。