皆さんこんばんは。

今日もお付き合いいただき

有り難う御座います。



ATLは、科学療法ではほぼ完治すること

なく、完治を目指す治療法は造血幹細胞

移植しか選択肢がありません。


では、造血幹細胞移植はどの様な効果

リスクがある治療なのか。


いくつかのキーワードと共に、私なり解釈

でお話しします。



造血幹細胞


造血幹細胞とは、三種類の血液細胞、

白血球・赤血球・血小板の源になる細胞で、

骨髄の中で血液を生産します。


移植前処置


移植日の直前1週間で前処置を行ないます。


強い抗がん剤治療と全身への放射線照射

により徹底的に腫瘍細胞(ATL細胞)を叩き、

同時に骨髄機能がほぼ0の状態まで持って 

行き、そこから移植となります。


造血幹細胞移植


正常な血液を作り出すことが出来なく

なった幹細胞に代えて、ドナーから健康な

幹細胞を移植します。


ドナーの幹細胞が骨髄に根付き血液細胞

作り始める事を生着と言い、まずはこの

生着が移植の第一歩となります。


移植というと外科的な手術をイメージ

がちですが、幹細胞移植は輸注(点滴)

により行なわれます。


血管に入れたドナーの幹細胞が体を巡って

骨髄に根付き、血液を作り始めるんです

から、不思議ですよね。



この一連の、前処置/移植/生着までは白血球

ほぼ0で極めて免疫力のない危険な状態に

なります。


副作用や感染症に細心の注意を払い、様々な

薬剤を服用または投与しながら治療すること

になります。


口から肛門まで全ての臓器・粘膜で起こり

うる粘膜障害や感染症、口内炎や下痢など

よる強い痛みに対しては、医療麻薬

 (モルヒネ)使用されます。


この、前処置/移植/生着までが、造血幹細胞

移植の最初の山となります。



夕暮れ時


今日も一日お疲れ様でした。

明日もまた頑張りましょう。