福島モスマン

【Fukushima Mothman】



福島モスマンは福島県大熊町に出現したとされる未確認生物。


2011年2月上旬のある夜、報告者マーカス・ピューレス(Marcus Pules)は、ティム(Tim)という友人に連れられて、福島第一原発付近に設置した生物学ステーション(気象や熱を調査する設備)を見に行った。

ティムの話を聞き終わった時、マーカスはシューッという音を2度聞いた。彼は当初これが波の音だと思ったが、2度目にこれが波の音でないことに気づいた。

その直後、耳を劈く絶叫が聞こえた。マーカスはこの音を市バスのブレーキ音と形容した。

2人は音の原因を探るべく周辺を見まわした。 マーカスはこの行動によって、近くに若いカップルがおり、原発の方を見ていることに気がついた。

マーカスが原発に目をやると、四角い建物の上に、原発の光と月明かりの空に照らされた黒く大きな人影のようなものが見えた。

マーカスがこれを認識してから生物は5秒ほど座っていたが、その後巨大な翼を広げて飛び立った。 

この生物は原発の周囲を加速・減速しながら4回から5回旋回した。その後、この生物は高度7メートルから9メートルの高さを維持しマーカスらの方向へ飛んできた。居合わせたカップルはうずくまり、男性は上着で女性を覆って庇っていた。

マーカスは生物が頭上を通過する際、この生物の目を見て詳細に報告に記載した。生物の目は血のような赤で、内部から発光しているかのようであった。

マーカスの頭上を飛び越えた後、この生物は素早く街のほうに飛び去った。この際、ヒューという鳴き声を発し、やがて静かになった。ティムは携帯電話で写真撮影を試みたが、暗い空しか写っていなかった。


約1ヶ月後、マーカスはのちにテレビで東日本大震災と原発事故のことを知ったという。


モスマンやそれに類似した生物がなんらかの災害の前に姿を現したという主張は複数あるが、シルバーブリッジに出現したというモスマンは詳細な報告がない上、関連するとされる写真は別の橋の一部部品がずれたものに過ぎず、フライブルク・シュリーカーの例では現地ドイツ住民による資料捜索の結果デマであることが判明しており、ブラックバード・オブ・チョルノービリの例も出所不明の情報である。

これらの話は多くの場合創作であり、同様にこの主張ももっともらしくない。当時居合わせたというカップルからの報告がない。

警察にこのような通報があったという話は知られておらず、また2011年当時パソコン媒体においてはインターネットが発達しており、誰でもインターネットをすることができたにもかかわらず、この目撃に関する証言は一切ない。


おそらく内温性とみられる大型の生物であるが故に、多くの餌を必要とし、餌を求めて広い範囲を飛び回る必要がある。

この付近に奇怪な飛翔生物がいたのなら、大熊町民や原発作業員が目撃してきた可能性があるが、このような生物が出現していながら、誰1人として報告も通報もしなかった。


さらに、2月に目撃しておきながら、報告したのは3月17日であり、東日本大震災と原発事故が起こった後であった。

前述の通りモスマンは災害と関連があるとする主張(創作の可能性の高い一連の報告)があるため、おそらく災害を知ったのちに創作されたものだろう。


関連:

未知の世界から

月下の目撃は事実か?−福島モスマン


Cryptid wiki

Fukushima Mothman



Journalnews Online

Strange Tales of Disaster and the Mothman in Japan

https://journalnews.com.ph/strange-tales-of-disaster-and-the-mothman-in-japan/


colin andrews.net

Mothman Encounter at Fukushima Nuclear Plants in Japan