ファグア湖の怪物とタギュア・タギュア・ラグーン
【Monster of Lake Fagua,Tagua Tagua Lagoon creature】
ファグア湖の怪物は1784年にフランスに紹介された怪物。Courier de L'Europeによって報道され、一部はパリの国立博物館に収蔵されることになる。
怪物はチリ(文献によってはペルー)のファグア湖に出現したとされ、大きさ約3.3メートルで、人間に似た顔、牡牛のような角、ロバのような耳、馬のような鬣(たてがみ)、コウモリのような翼、蛇またはドラゴンのような胴体、吸盤と槍の2本の尾があった。
怪物は普段ファグア湖の水中に潜んでいるが、夜間上陸してきて家畜を捕食するとされている。新聞によればこの怪物は捕獲され、ヨーロッパに送る予定であると記載されている。
また、スペインに紹介された怪物にタギュア・タギュア・ラグーン(の怪物)がおり、こちらはマドリード国立図書館に保管されていた。
この怪物はチリのタグア・タグア湖に出現したとされ、タギュア・タギュア・ラグーンは大きさ18メートル、牛のような耳、地面につく鬣、足より長い鉤爪を持っていた。
図におけるファグア湖の怪物との変化として、上体が起き、首の裸出部が多くなっている。
タギュア・タギュア・ラグーンは100人の銃で武装した男によって生け捕りにされたという。
これらの怪物は未確認生物として扱われることもあるが、実際に目撃されたものではない。
起源はマリー・アントワネットの風刺画である。
ハーピーはギリシャにおいて伝承される半人半鳥の怪物で、食料を貪り喰らい人を害すると言われている。これはマリー・アントワネットをハーピーに例えた風刺画であるが、この容姿は南米の怪物のキャラクターデザインに使用された。
この起源に由来し、ファグア湖の怪物の一部の絵は人間の女性の乳房のような構造が描写されている。