フェアバンクスのアロサウルス

Fairbanks Allosaurus


フェアバンクスのアロサウルスはアメリカ合衆国アラスカ州に出現したという未確認生物。


唯一の目撃談は世界自然保護基金Webサイトの投稿ページに2012年に投稿されたもので、19999月の出来事だという。


投稿者は息子と双子の姉妹、そして犬達と共に旅行をしていた。

レストランを出て、ホテルに立ち寄ったのちにこの奇妙な遭遇は起こった。


同行していたオオカミ犬が後部の窓に向かって吠え始めた。不思議に思った投稿者らが振り返ったところ、アロサウルスそっくりの怪物がいた。大きさ約9m、眼はシチメンチョウのようで、皿のような大きさをしていた。口から覗く牙は巨大で、顔は醜かった。また、彼の傍らには2頭の幼体がいた。

目撃者の息子と怪物との距離は30センチもなかったという。

恐竜は後部の窓から車内を覗き込んでいたのだ。

このとき、この生物を見るために外を覗いていた投稿者は、ホテルの窓からカップルが車と恐竜の方を指差して怯えていたのが見えたという。


姉妹はパニックに陥った犬を落ち着かせることに尽力した。オオカミ犬が落ち着きを取り戻したところで恐竜は車内に興味を失い、離れていった。

投稿者らは十分に恐竜が離れたところで車を発進させ、逃げ延びたという。


この投稿には気になるところがふたつある。

ひとつめは目撃された地域。

フェアバンクスはパートリッジクリークからも近く、1903年と1907年に報告されたケラトサウルス型だという未確認生物「パートリッジクリークの怪物」との関連性が考えられる。

もちろん、生き残っている同じ種だとするならば近い位置から報告されても不思議はないが、パートリッジクリークの怪物の話を報告した人物が作家であったため、創作物であるとする説が濃厚だとされる。


ふたつめは文中の言葉だ。

原文では、投稿者は文中で「科学者は嘘をついていたのだ」、と繰り返している。恐竜生存の衝撃のあまりこのような表現になっている可能性ももちろん考えられるが、創造論的な思想からくる反科学創作のように取れなくもない。


上記二つの点から考えるに、自身の思想を主張するために、パートリッジクリークの怪物の二次創作を行ったというのが実情ではないだろうか。