我慢でも、忍耐でもなく「堪忍」 | スマイルはタダ・・・

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シンガー・ソングライター、
「堪忍」のブログです。
ライブ情報や聞いた音楽、カメラ関連や
考えたことなど。

アー写1


 1st シングル完成と共に、
アーティスト名を決めました。

その名も「堪忍」

 同時にブログもお引越しです。

 しかし、名前は変われど私自身はこれからも変わらず、
いや、以前に増して良い音をお届け出来るよう邁進して参りますので、
何卒ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

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(ライブ日程はブログ末尾を参照)

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是非機会を見て遊びにいらしていただければと思います。


【 「堪忍」の由来 】
 なぜ「堪忍」なのか、
ちょっと長くなりますが、そのお話をさせてください。

 由来は、お察しの通り(?)、
「成る堪忍は誰もする。成らぬ堪忍、するが堪忍」という、
あの故事からです。
 ちなみに私は、これを大好きな落語のまくらで知りました。
そして、故事として調べると、「ならぬ堪忍~」以降だけ出てくるのですが、
個人的には落語で聴いた前半部分も好きです。

 とはいえこのフレーズ、
論理的には矛盾してるのではないかと思うのです。
 しかし一方で、言いたいことはすごく分かるなぁ、という感じがして、
そこに人間の面白いところがあるような気がします。

 「自分はこんなに我慢しているのに・・・」という感覚を持った時、
もうちょっと頑張ってみたり、寛容な気持ちになれたり。
そんな用途で、私はこの言葉を心に留めるようにしています。

 そしてまた、この「堪忍」という言葉なのですが、
これには忍耐や我慢といった言葉とは異なる部分があるように思います。
 特に、「~してください」と、
相手にお願いする言葉をつけた時にそれを感じます。

例えば、
「忍耐してください(日本語としておかしいですが)」や、
「我慢してください」という言葉と比べて、

「堪忍してください」という言葉には、
上から押し付ける感じが薄いように思うのです。
個人的イメージではありますが、
変にへりくだり過ぎたりもせず、
時に人情味というか、茶目っ気も混ざりつつ許しを乞うような
そんな感じが気に入っています。

 何か問題が起こった時に、
過ちや失敗を犯した人間へのバッシングが、
まるで日々のストレス解消のように
攻撃性として溢れることがあるように感じる今日この頃。
 もちろん、問題の質にもよりますし、
過ちも失敗もないに越したことはありません。
 また、そうならないように十二分に気をつけることが、
最終結論として重要になるのもわかります。
 しかし一方で、視点として議論としては、
その過ちや失敗、回り道を、
許容できない人間こそどうなのか、という視点も、
常にあって良いと思うのです。

 「厳しい現実社会」において、
それは弱さかもしれません。
甘えかもしれません。
 しかしそれを言うならば、
そういった物言いが逆に、
怒りや度量をコントロール出来ない人間の
「甘え」や「言い訳」である可能性はないでしょうか?

 人によって我慢しやすい部分、許せない部分、
それぞれ違うと思います。
自分の得意な分野の「堪忍」をもって、
それが出来ない人間を「弱い」とするのは何か違和感があるのです。

そういう意味で私なりに故事に補足をつけるならば、
「(自分にとって)成る堪忍は誰もする。(自分にとって)成らぬ堪忍、するが堪忍」だと思っています。

 なんだか段々取り留めがなくなってきましたが、
この故事と、「堪忍」という言葉単体も、
私にとって大事な言葉だな、と思っています。
 そしてそれらが「古くさい」というところなんかも、
私の一側面を良く表しているのではないかと思っています。

 長くなりましたが、
「堪忍」、アーティスト名の由来の一席でございました。

 それでは。


【 今後のライブ 】

・5 / 20(月)「Sing & Play」渋谷 7th Floor

・6 / 9  (日)「Natural Sounds, True Songs」@イマジン(埼玉県東松山)

・6 / 17(月)@渋谷 O-nest