「スタンツァ」
もう一度言葉へ。
かつて完全に焼き払ったはずの言葉の中へ。
もはや臭気は風に流され、写真のように視覚だけが真実となる世界。
床一面に敷き詰められた灰は、存在の存在を黙して語る。
それは全焼Holos-causisに抵抗résistanceした残留性réstance。
だが、いまだ形をとどめたイメージの断片はゴロゴロと転がっている。
強い憎悪の念に駆られた天使はその一つを手に取り、
静かに抱きしめ、安らぎに浸る。
そして視覚すらもうしなったそれはメランコリーの天使。
―最後の人間
「errance」
イメージの回帰にしがみつき、天使は人間となる。
志向するのは世界に対して盲いた人間。
世界に乏しいWeltarm人間というシニカリズム。
その目が求めるのは光Lichtか、無Nichtか、それとも無限Unentlichkeitか。
私ichを回収する旅路errance。
差異différenceと出会い、誤謬erreurを知る彷徨いerrer。
「lieux hasardés」
たどり着いたのは―迫ってきたのは―大いなる混沌。
与えられたEs gibtのではなく、ただ、在るsein。
それは他者との出会いの秘密。
他者が他者として立ち現われ、
名が名として名以上のものを語る。
危険hasardeに満ち、だが約束された運命hasardに導かれた
偶然の場所lieux hasardés。
「1000」
そして生まれる、
目に見えぬまま最後の膜を通り抜けて
世界が、千の結晶が。