音 音が聞こえる。 いつから聞こえていたのか どこから聞こえてくるのか どんな音かもわからない。 ただ、音が聞こえる。 音とは記憶ではない。 音は決して記憶にはなれない。 だが、音は記憶とともにある。 音は記憶に呼び掛ける。 忘却を拒むかのように、何度も何度も。 だから私は 5月28日という日付を踏みつけ、 そして静寂の中、音に耳を傾ける。 記憶を死なせないために。 ここにいないことにしている。 だけど、いないことにしては決してならない。 大好きの記憶を。 お誕生日おめでとうございます。