「絶対に来い。」

遠まわしだが、都夜奈はそんなことが言いたかったんだろう。

チラシをきれいに折りたたんで、ポケットに入れるとやっと家に入る。

「ただいまー。」

「おかえりー。」

リビングのほうから里美の声がした。

テレビでも見ているのか、ずいぶんと賑やかだ。

たまに、里美の笑い声も聞こえる。

足音をなるべく立てないように自分の部屋に上がる。

ドアをそっと閉めると、チラシをもう一度読み直す。

「春のこども星空観測」

日時 4月末日(日)
    7時~

場所 寿川上流広場

持ち物 懐中電灯(オレンジ色の光の物)

小学生の子大歓迎!!
必ず保護者の方で来てくださいね。


などなど。

悟はリビングに降りると、案の定里美がテレビを見ていた。

ポテチをほおばりながら、ゲラゲラ笑っている。

「里美、春のこども星空観測ってお前行く?」

「うんー。お母さんと行くよ。なに?お兄ちゃんも行くの?」

「あ、ああ。一樹が行くって言ってたから・・・。」

うそだ。一樹はそんなこと一言も言っていなかった。

「でも、ホゴシャと行かなきゃいけないんでしょ?」

「ああ。だから、俺も連れて行ってもらおうかと思ったんだけど・・・。」

「へえ。いんじゃない?お母さんに言っといてね~。」

それだけ言うと、里美はテレビに集中を戻した。


~~~~あとがき~~~~
こんにちは。葉菜です。

部活、楽しいです。
今、体育で体力テストやっているんですけど、改めて自分の運動神経の悪さにびっくりです。
今月は中間テストもあるし・・・。
中学生になって、いきなり忙しくなりました。

でも、がんばります!!

コノハの世界事情、好き!!