「ふう。」

悟は、浴槽につかり一息ついた。

(本当に今日はいろいろなことがあったな。)

少し遅れの転校生。転校生とのお泊り会。都夜奈の心情。

一気にいろんなことが起こりすぎて頭の中で整理がつかない。

まあでも、ゆっくりと考えて行けばいいか。

時間はまだたくさんある。

悟はもう一息ついた。

*   *   *

「あがったよー」

悟は、リビングに入りソファに座ってテレビを見ている友夜に声をかけた。

「おう。じゃあ、入ってくるか!!」

友夜が膝の上の里美を立たせると、自分の着替えをとりに自室へ戻って行った。

「じゃあ、私たちもそろそろ寝ようか。」

テーブルの椅子に爽美と一緒に腰をかけていた都夜奈が、時計を見て言った。

時計の針は10時を指していた。

「そうですね。」

爽美は椅子から立ち上がった。

里美もそれに習い、都夜奈のほうへ駆けて行った。

「そんなわけだから、私たち先に寝るね。悟君もあんまり遅くならないようにね。」

「わかった。」

「あっと。それからね、お母さんだけど、結局今日は帰ってこれないみたいだから。」

「わかった。」

「じゃ、おやすみ。」

と、都夜奈。

「おやすみなさい。」

と、爽美。

「おっやすみー。」

と、里美。

それだけ言って、二階に上がって行った。

(おばさん。今日、帰んないのか。おじさんも遅いだろうし、俺ももう寝るか。)

愛希(都夜奈の母)はたまに、急に帰りが遅くなる時がある。

光夜(都夜奈の父)はいつものことだ。

悟は、歯磨きをして友夜に声をかけたら、リビングを後にした。


*あとがき*

こんにちは。葉菜です。

久しぶりの小説です。

間が空きすぎたので、意味がわからなかった方はお手数ですが、前回もお読みになってください。

それでは、バッハハーイハナ