「わあ。きれいな、ベランダ。」

後ろから声が聞こえたから、振り返ると、爽美がベランダを見ながら言っていた。

「神田?」

「あ、海辺君。きれいなベランダですね。」

やっと、悟に気がついたようだった。

「ああ。海山の母ちゃんの趣味なんだ。ガーデニングとか。」

「へえ。私も、ガーデニング大好き。」

パンジーを見ながら言った。

「あ、そうだ。海辺君!!」

「ん?」

「都夜奈ちゃんが、ご飯にするからって。」

「わかった。」

悟は、椅子から立ち上がると、ベランダから出ようとした。

でも、爽美は植物に張り付いて、はなれようとしない。

「おい。神田。」

聞こえていないようだ。

「おい!!」

「はい!」

やっと、気づいたようだ。

いきなり、我に返って、ビクッとなった。


*あとがき*

私も、父が花屋をやっているので、植物とかはすきです。

家で、パセリとか育ててます。


バッハハーイハナ