「はじめまして。爽美ちゃん。これから、よろしくね。」

「はい。」

友夜は靴を脱ぐと、とりあえず自分の部屋に行った。

悟たちもリビングに戻った。

「お兄ちゃんカッコいいでしょ。」

「うん。自慢のお兄ちゃんだね。」

爽美はうらやましそうに言った。

「私は、兄弟がいないから、お兄ちゃんやかわい妹がいる人ってうらやましいな。」

悟はそれを聞いて

「別に妹はいらなかったけどな。」

そう言った。

「お兄ちゃん、ひどい!」

里美はそういうと、都夜奈に飛びついた。

「ちょっとぉ。悟君。今のはひどいんじゃない?」

都夜奈が、里美の頭をなでながら言った。

「すみませんでしたね。」

悟は、それだけ言うと、二階に上がって行った。

後ろから、都夜奈と里美の視線が痛かったが、気にしないようにした。

友夜の部屋の前まで来ると、なんとなくノックをしてみた。

「はーい。」

返事が聞こえると、ドアを開けた。

中には制服をハンガーにかけている途中の、友夜がいた。

「ん?どうしたの。めずらしいね。悟がくるなんて。てっきり、都夜奈かと思ったよ。」

「うん。」

悟は、友夜の部屋のベットに腰をかけた。

「元気ないね。もしかして、また都夜奈になんか言われた?」

友夜は苦笑しつつ、悟の隣に腰をかけた。

「さすが・・・。よくわかったね、兄ちゃん。」

「そりゃあ、わかるよ。都夜奈とも、悟とも、何年つきあってきてると思ってるの。」

別に大したことじゃないんだけど・・・。と悟は笑いながら言った。

「まあ、都夜奈は素直な子じゃないからね。あれでも一応、悟のこと、気にかけているんだよ。」

「え?」


*あとがき*

私も、友夜お兄ちゃんみたいな、お兄ちゃん、ほしかったな。

私も、爽美と一緒で、兄弟がいない一人っ子です。

みなさんは、どうですか?


鈴さん!

鈴さんのリクエストに、友夜お兄ちゃんを近づけていこうと思っています。

リクエストありがとうございました。

バッハハーイハナ