「じゃあ、次。シーツかけるぞ。」

「はい。」

また、客間に戻り、次は、逆の押し入れを開けた。

そこには、一段目に枕があり、二段目には大きなかごがあって、その中にシーツが入っている。

逆の押し入れは、一段目に、掛け布団とタオルケット。二段目に敷布団が入っている。

シーツと掛け布団を二つずつ出した。

「じゃあ、これ運んで。」

「はい。」

爽美は「おいしょっ」って感じでもち上げて、隣の部屋に移った。

悟も、同じ感じにもち上げて、隣の部屋に移った。

敷布団にシーツをかけて、掛け布団をかけた。

「じゃあ、私、枕持ってきますね。」

そう言って、歩きだしたとき、シーツのはじっこに躓いて・・・

「きゃっ」

こけた。

盛大に。シーツも外れた。

「あたたたた。」

「大丈夫か?」

悟は爽美のそばまで行った。

「はい・・・。すみません。私、運動音痴で、ドジなの・・・。」

恥ずかしそうに、顔を染めた。

「ほら、たてるか?」

悟は手を伸ばした。

「あ、ありがとう。」

もっと、顔を染めて言った。

素直に、悟につかまって立ちあがった。

「俺が枕持ってくるから。シーツ直しておいてくれる?」

「はい。わかりました。」

悟は、部屋から出た。

(あいつ、指細いな。)

枕を持っていくと、言われたとおりきちんとシーツを伸ばして、爽美が待っていた。

「枕にまくタオルは、風呂場にあるから、海山から教えてもらってくれ。」

「うん。」

それだけ言い残すと、悟は立ちあがり、部屋から出ようとした。

「あの!海辺君!」


*あとがき*

この小説をupしている頃には、もう、桜は散ってしまっているでしょうね。

あとがきを書いている今は、まだ少し咲いています。

少し前にキャラクターのリクエストがありました。

リクエストをくれた、鈴さんありがとう!!

爽美みたいに、お礼を言ってみた・・・。

今日はキャラクター紹介、お休みします。

では、バッハハーイ