神子の運命~戦う少女~第36話「肝試し16」

作・葉菜

「どうしたら、そんなに大きなたんこぶができるのかしら?」

保険の代々木先生が、私のおでこに湿布を貼りながら言った。

「あはは。」

私は、複雑な顔をしながら笑った。

「神子はおっちょこちょいなんだよ。それも極度のね。」

衣真が、あきれたような声で言った。

「そうね。神子ちゃんは、極度のおっちょこちょいね。」

「もう。先生までそんなこと言ってぇ。」

私は頬を膨らませた。

すると、勢いよく保健室のドアが開いた。

「神子ちゃん!?大丈夫??」

私と衣真がほぼ同時に

「小野枝先生?」

と言った。

「ああ、こら!神子ちゃん、湿布張ってるんだから動いちゃだめでしょ。それと、小野枝先生、ドアは静かに開いてください。」

代々木先生が、私と小野枝先生を叱った。

「はい、すみません代々木先生。」

これまたほぼ同時に私と小野枝先生が言った。

「今日はずいぶん息同行してる人が多いのね。」

衣真が静かに言った。

「それで、どうしたの?神子ちゃん。そんなおでこにけがをして。」

「ちょっと、机の前で勢いよく頭を下げたら、机にぶつけちゃって・・・。」

少し恥ずかしそうに言った。

「え?それで、怪我しちゃったの?」

「はい。」

小野枝先生が少し拍子抜けな顔をして言った。

「さっきも言いましたけど、神子は極度のおっちょこちょいなんですよ、先生。」

もちろん、こんなセリフをカッコ良く言うのは衣真しかいない。

「そっかぁ。よかった。先生心配しちゃったよ。」

小野枝先生が胸に手を当てて、深呼吸をした。

「すみませんでした・・・。」

俯き加減で私は言った。

「ま、無事だったらいいわ。それに、明後日は肝試し大会だしね。きちんと治さなきゃ、お誘いが来ないわよ。」

小野枝先生がにやにや顔でいった。

つづく

こんばんは。

第36話を見てくれた方に最大級の感謝です。

明日はついにバレンタイン。

私は友チョコめっちゃ作りましたよ。

皆さんはどうですか?

バッハハーイハナ



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