神子の運命~戦う少女~第35話「肝試し15」

作・葉菜

「私のほうが、神子ちゃんより、何倍も何十倍も何百倍も青葉君が大好きなのに・・・。なんでなの!!」

「美紀ちゃん・・・。」

私は、今初めて美紀ちゃんの気持ちを知った。

何て私は鈍感なんだろう。

全然人の気持ちに気がついてあげれない。

私は椅子から立ち上がった。

美紀ちゃんみたいに、大きな音は立てていないけれど。

「美紀ちゃん、ごめんなさい。私、全然美紀ちゃんの気持ちに気づいてあげられなかった・・・。本当にごめんなさい!!」

ゴツンっ!!!!!!!

「イッタ!!!」

勢いよく頭を下げた拍子に、机に頭をぶつけてしまったらしい。

「神子ちゃん!!」

「神埼!!」

ほぼ同時だった。

「あたたたた・・・。」

私はおでこを押さえながら、また椅子に座った。

「大丈夫?神子ちゃん。」

美紀ちゃんが私のそばまできてくれた。

「血、出てるか?」

大野君も心配そうに言った。

「血は出てないんですけど、痛いです…。」

私は涙目で言った。

「ぷっ。ぷっはっはっはっはっはっは!!」

美紀ちゃんが突然笑い出した。

「へ?」

大野君も笑いだした。

「あはははははははははははははははははは!!」

「な、なんですか?」

私が美紀ちゃんに聞くと、美紀ちゃんが笑いながら言った。

「だって、ぷふ、めっちゃ、ぷぷ、おでこ、ぶはは、腫れてる。ぶっはははははははは」

「もう!!保健室に行ってきます!!」

今度は勢いよく立ちあがって、勢いよくドアを開けた。

「え?みなさん?」

そこには、クラスメイトがいた。

「神子!!どうしたのそのおでこ。ゴツンっって音神子のけがだったの?」

衣真が、そう言った。

「あ、ちょっとぶつけちゃってね。保健室行ってくるね。」

「ちょ、私も行くわよ!!」

衣真があわててついてきた。

つづく

こんにちは。

第35話見てくれた方に最大級の感謝です。

過去編終わりです。

今日はバレンタイン用のチョコ作りをしていました。

板チョコ15枚です!!

めっさ、使った・・・。

あとは、固まったらラッピングです。

頑張ります。

バッハハーイハナ


ペタしてねバレンタインもいいですけど、ぺタもよろしくお願いします。