神子の運命~戦う少女~第34話「肝試し14」

作・葉菜

同じクラスの神子ちゃんと衣真ちゃんは次第に、会話をするようになってきた。

神子ちゃんは、話せば話すほど、不思議な子だった。

1年生なのに、まだ幼稚園生みたいな感じがした。

衣真ちゃん以外には、敬語だし、天然だし。

衣真ちゃんは、やっぱりみんなのお姉さんって感じで、1年生なのに3年生ぐらいのオーラを放っていた。

神子ちゃんや衣真ちゃん姉妹は、私同様青葉君とも次第に仲良くなってきた。

入学して2カ月、6月にはみんなで一緒にいることが多くなった。

そして、あっという間に2年生になった。

~~~2年生、始業式~~~

「これから、新年度始業式を始めます。」

2年生では、青葉君以外の神子ちゃん、衣真ちゃん、私は同じクラスだったけど、青葉君とは違うクラスになった。

始業式の日は、始業式と新しい担任の先生のお話しかなかったから、すぐに帰ることができた。

下校中、私はあの姉妹と一緒に帰った。

「残念ですね、美紀ちゃん、衣真。。大野君とはなれてしまいましたね。」

神子ちゃんが心の底から残念そうに言った。

「そんなに落ち込まないでよ、神子。大丈夫だって。一生の別れじゃあるまいし。」

と、衣真ちゃんが2年生っぽくないことを言った。

「そうだよ。いつでも、遊べるじゃん。」

私も言った。

そんな会話をしていると、後ろから呼びとめられた。

「おーい!!おーい!!」

その言葉に神子ちゃんは答えた。

「あ、大野君!!」

「ホントだ。」

衣真ちゃんが驚いた顔で言った。

やっと、青葉君が私たちに追いた。

息もかなりあがっていた。

青葉君が落ち着いてきたのを、見計らって私は言った。

「どうしたの?青葉君。」

「いや、3人が見えたから、一緒に帰ろうかなって思ってさ。」

「へえ、めずらしいね。男子が女子と一緒に帰ろうと思うなんてさ。」

衣真ちゃんがおもしろそうに言った。

「大野君は、お優しいんですね。」

神子ちゃんは、にこにこ笑いながら言った。

「別にいいだろ。友達じゃん。俺たち。なあ相模。」

「え、う、うん。」

大野君は1年生の後半から苗字で呼ぶようになった。

前までは、「美紀ちゃん」と呼んでいたのに・・・。

「どうしたんですか。美紀ちゃん。具合でも悪いんですか。」

神子ちゃんが私の顔をのぞきながら、心配そうに言った。

「ううん。そんなことないよ。」

クラスが変わっても、私たちは変わらない日常を過ごした。

つづく

こんにちは。

第34話を見てくれた方に最大級の感謝です。

もうすぐバレンタインですね。

私も明日はチョコ作りです。

がんばります!!

バッハハーイハナ


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