神子の運命~戦う少女~第17話「特訓」

作・葉菜

あれから、2カ月弱。

何日間か運動会の話で持ちきりだったけど、今は思い出されることも少ないだろう。

病院に搬送された1年生も2日間の短い入院ですんだそうだ。

あれから、父上とお話をした。

これからのことを、だ。

まずは、特訓だった。

十分に戦えるようになるためにだ。

学校が始まる前に、5時30分から7時までで特訓。

学校が終わると、5時から7時まで特訓だ。夜の特訓は出雲ちゃんも一緒だ。

土日は5時30からお昼の12時まで。途中で朝ごはんや休憩はもちろん入れる。

それから、お昼ご飯を食べて、2時から6時30分まで。

特訓場所は、神社の真後ろにある山。人もあまり来ないから気軽に特訓ができる。

よるの特訓が終わると、たまに出雲ちゃんは家で夜ご飯を食べて行ってくれる。

それが、今のところのお礼のつもりだ。

家族には、「疫力つけるためにランニングをしている」と言っている。

なんだか、後ろめたい気持ちが強く母上や姉上とあまり話ができなくなってしまった。

私はうそが得意ではないから、自然的に会話を避けてしまっているのかもしれない。

話していると、もっとうそをつかなければいけなくなるかもしれないから。

いつか、本当のことを話そうとたまに思う。まあ、今は無理だが。

そして特訓の結果。

出雲ちゃんがいなくても戦えるようになるまではまだまだかかりそうだが、「水城」のなりかたと「水竜」の出し方だけはもう完全に覚えた。

でも、それだけではもちろんだめだ。

今は、「水竜」の戦い方を練習中だ。曲のパターンを覚えること。

あ、水城になるには「水竜」の一番高い音を吹くんだ。

「水竜」はいつもは、5センチぐらいの小さなペンダントになっている。

ペンダントの時のままで「ピー」と吹くと、フルートぐらいの大きさの笛になる。

それが「水竜」。

そして、今は朝の6時。もちろん、朝の特訓中。

「行きますぞ、水城様!!」

父上が、私に結界を張ろうとした。

結界をよけながら、相手の力を封じ込める練習。

「!!」

いきなり、4枚の結界紙が飛んできた。

とっさに、バリアの曲を吹いた。

♪~~

私の1メートルほど前でピタッと止まった。

「ふぅー。」

私は笛を口から離した。

「お見事です。水城様。」

父上がいつの間にか私の後ろにいた。

「あ、ありがとうございます。あの、陸間さん。」

「はい?なんでしょうか?」

「一つ聞きたいことが・・・。」

つづく

こんばんは。

またまた、おひさしぶりです。

今日で11月!!

早いですねぇ。

みなさん、お風邪に気をつけてくださいね。

バッハハーイハナ


ペタしてねこれからも、ぺタをよろしくおねがいしますね3の口