絶対王者のまさかの失冠である。

7年連続勝率8割超えの8冠から、5戦して3勝2敗を引く確率は如何ほどか。


2回のタイトル挑戦で蹴散らかされて、実力の差を思い知った主人公が努力と対策を重ねて、3回目にしてラスボスから一つタイトルを奪取した。


世代交代、という言葉が頭をよぎる。

全世代的に厚くなっているのだけれど、引っ張るのは藤井以下の世代になりそうである。


藤井、伊藤、藤本。

伊藤は結果を出して、藤本は記念対局後に「今はまだ勝てない」と言い放った。今はまだ、である。


伊藤が主人公だと思ってみていたぼくからすると、胸熱展開も過ぎる。

伊藤叡王、おめでとうございます。