今年もまた季節が巡る。
おじさんとしていろいろなことを思う季節が来た。
シンガポールで社内イントラを眺める。

センパイ達の行く末を見つつ、悲喜こもごも、あるんだろうなあと思いつつ。
最近同期の某が、人事を見るたびに先が見えてきたみたいな話をするようになった。
皇室や王室やアラブの富豪とかに生まれない限りは、本質的には生まれたときから先は見えているのであって、ここで嘆いても仕方ない。

自分と家族が食うだけのお金と、身の安全が計られる社会があれば万事幸せで、サラリーマンとしての、ましてやうちの会社で偉くなるだのどうだのというのはオマケみたいなものである。
オマケが多いほうが幸せなのかもわからんぜ。

差し当たってぼくは、ひとりでフラフラと外国で外国人を訪ねて、シンガポーリアンにヨックモックを、シンガポールベースのアメリカ人に羊羹を土産に渡し、雑談をしてこれたのと、ランチで現地の銀行の人と自分が専門にしていたファイナンスプロダクトの話題でわりと楽しく会話ができたのが、初めての経験で面白かった。

アポから一人でできたぞ!と、はじめてのおつかいみたいなノリになっている。
時間が空いたからちっとdrop byしたいんだけど、と言える相手ができたのはいいことだ。
意気揚々と長ネギを背負って帰る子供のように、帰国しよう。one by oneである。