1年前の今頃は、シリコンバレーバンクが潰れて、それの余波でクレディ・スイスが潰れて、システミック・リスクが危ぶまれる世界にいた。

政策当局者の懸命の努力で乗り切り、しばらくみんな様子を見ていたが、その後もアメリカの景気は堅調で、インフレは続き、利下げはしばらくなさそうで、先頃は日銀が金融緩和の解除に舵を切った。

なんというか、もうわからんわけである。
日本の名だたる会社のおじさんたちと話ししていても、いつしか米国の景気の堅調さには疑いはないのだということになっている。
日本の日経平均は四万円に達した。
給料は上がり、物価も上がっている。

でも、新たな成長のサイクルに入った感は、個人的には感じられない。
このままぬるっと行くのか。
そんなこたあないだろうと、思っているぼくである。