ああいうとんでもないプレッシャーの中で戦う人たちは、自然体でバランス感が優れている。たぶん、そういう人でないと、歪んで変な感じになってしまうのだろう。


藤井、大谷、井上、久保。

みんなそうだ。


ここ何日かは大谷の結婚と奥さんの話題である。

ここまでぴっちりと隠し通して、しっかり結婚して、相手を守れる体制を作ってから、自分のメディアでパッと解禁して、堂々と世間に紹介する。

もうこれで変な推測をされることはないし、一緒に出かけているところを変に追い回されることもない。

すごい専属の広報担当がいるのだろうけど、それも本人のバランス感あってのことだ。


一個人で1000億円の価値を叩き出して、おかしくならないあの精神はどこから来ているのだろう。

東大医学部に3人入れたお母さんの本を読む気はまったくしないけれど、大谷のご両親の書いた子育て書は読んでみたいし、きっと大ベストセラーになるだろう。


ただそれは、みんながそう思うように、「そういうことをしないから、ああいう人を育てられた」という、逆説的で、非現実的な願望なのだった。