初鰹と、木を挟んでかくれんぼをしていた。

木の周りをぐるぐる回っていないなあいないなあ、と、お互いに言いながら歩き回る遊びである。


そしたら、急に初鰹が、あれ?というので、どうしたの?と聞いたら、なにかな?いもむしかな?と言っている。

なんだろうねえ、と見たら。苔である。
真ん中あたりの繭のような塊が気になったらしい。


触ってみたら?と言ったら、触ってみて、ちがった!と言っていた。

だいぶわかってきた。
最近は、多分ね、などという。本当によく親の言葉を聞いている。会話になることが増えた。

父は、繭のようなMOSSを見て、なんとなくモスラを思い出した。