最近ぼくのYouTube画面で、安芸高田市の石丸市長の動画がレコメンドされるようになった。

政治系のコンテンツを見たりするので、そこから手繰って出ているのだろう。

テレビのワイドショーなどでも取り上げられているらしく、百万を超える再生数の動画まである。


内容を見てみると、なんというか、半沢直樹みたいな面白さとえばいいのか。バシバシと言葉で切り刻んでいく爽快さを感じる。

権力者ではあるのだが二元代表制の制約の中で奮闘する市長という感じで、舞台も市長自身のキャラも立っているし、なにより悪役を仰せつかってしまった議員のみなさんが作ったような老害のようなキャラクターで、なかなか見せてくれる。


異文化コミュニケーションなので、お互いに言っていることがよくわからないのだろう。

2年くらいの間行われる予定の、次の市長選と市議選は、全国的に注目される戦いになる。


ただ、ただ地元の名士として前と同じように議員をやっているだけのおじいさんたちには少し同情する。もともとただのおじいさんたちなのだ、仕方ない。

市民の無関心のツケがきている、ということになる。


そういう言い方もちょと気の毒か。


つまり、平和で成熟して熟れすぎた民主主義はこうなるということなのだ。システムとしてそういうことになっている、と理解したほうがスッキリする。

政治家は自分で進んでめんどくさいことを拾いに行ってくれる立派な人たちだと心から思うが、なるにあたって賢さは要件ではないのである。


もろもろわかっていながら、無力感に苛まれながらも抗う石丸市長は、立派な人だと思った。