大谷くんはすごいね。

ブルージェイズ戦で、ゲレイロJrとの直接対決。
ピッチャー(ホームラン38本)、バッター(同35本)という、そんなことあんのか、という、状況。

惑星直列みたいなものである。
なんか偶然か必然か、そういうすごい選手たちがいて、ある日邂逅した。

エンゼルスのマドン監督は、ことあるごとに、野球に興味のない人たちが野球を見る機会になるかもしれない、という。
素晴らしい。小さな視野で見ていない。

それだけ、大谷くんが素晴らしいということなのだろう。自分のところのボスに、エンゼルス、MLB、野球の範疇で語らせない凄さ。

玄人になればなるほど、その凄さがわかるそうな。
そして玄人は異口同音に、みんな彼が凄いとわかっているけれど、本当の凄さはまだ十分に理解されていない、という。

先発投手は登板日から次の登板日まで、ピッチングのためだけに体を休め、体調を整えている。ひと試合投げると、MLBにいるような屈強な一流プロアスリートでもヘトヘトになるのだ。
だけど大谷くんは次の日にホームランをかっとばす。なんなら投げた裏の回にホームランを打ったときもあった。
玄人にはその難しさが具体的な経験としてよくわかるのだろう。

このままいくと、防御率2点台、10勝、150奪三振、ホームラン45本、20 盗塁が、現実的な数字ということになってしまう。

超異常値が、無理のない現実的な数字。

業界の人たちは、きっとカイジがピンチのときみたいに、ザワザワ‥となって、世界がグニャあと歪むような心持ちなのだろうなあ。

大谷、藤井、井上は、ほんとうに規格外だ。
おじさんは見ていて本当に楽しいよ。
ありがとうございます。

天文ファンでなくても、皆既日食やハレー彗星や惑星直列に注目するように。物凄く珍しくて次に見られるのがいつになるかわからない、希少で雄大なショーを、野球ファンでなくても、見てみたらいいと思う。