私の所属する劇団、キャラメルボックスの活動休止が発表されました。

http://www.caramelbox.com/

最終的に出た結論はひとつですが、この結論に至るまでの気持ちや考え方は様々でした。
なにせ30名以上劇団員がいて、それぞれが深く劇団のこと、スタッフさんのこと、身内のこと、そしてお客さんのことを想っていましたから。

本当にすごい劇団だと思います。

個人的には「俺の演劇人生の足かけにしてやろう」って20歳のときに入団したクソ生意気坊主だった私も気がつけば35歳です。

その間に、演劇の素晴らしさを感じ、劇団の素晴らしさを感じ、お客様の愛を感じ、プロの仕事を学び、お金の大切さを学び、そしてやっぱり演劇の素晴らしさを感じ、気がつけば私にとってかけがえのないホームになっていました。

私が今、こんな演劇人生を歩んでいるなんて、クソ生意気坊主だった私には信じられないでしょう。

全く後悔のない演劇人生を歩ませてもらっています。

仲間のおかげです。
そしてなにより、お客様のおかげです。
本当にありがとうございます。

そんなお客様に対して、突然の発表で驚かせてしまったり、悲しませてしまったりすることが、なによりも心苦しく思います。
本当にごめんなさい。

休止発表後、Twitterのトレンド入りやニュースとして各媒体で扱っていただいているのを見て、頭が働くより先に「すげーなぁ」と口をついて出てしまう状態ではありましたが、今はたくさんの方の心の中にキャラメルボックスが存在していたことにありがたさを感じているとともに、そんな劇団で活動させてもらっていたことに、改めて背筋の伸びる思いです。

そして、「解散」ではなく「休止」を選んだ我々の選択に、私も皆さんと待ちたいと思うのです。
いつか誰かが「キャラメルボックスやるぞー」って言ったときに、「あいつは呼んだってしかたねーや」ってならないように、いち役者として、いち演劇人として、いち劇団員として、精進して参りたいと思います。

よろしければ、これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。

なんにも書けないかなと思ったけど、書けて良かったです。
よかったら劇場に来てください。演劇は面白いです。