ラオスへ入ってしまったら、ただの紙切れとなってしまうベトナム通貨の5000ドンをおばさんに渡し、小さなフランスパンを一つもらった。
僕は、それをかじりながら、バスが出るまでの間、そこらへんを歩いてまわった。
道路は、車が激しく行きかい、世界一の交通渋滞国ベトナムは、何処へ行っても同じだ。
時計を見ると朝の9時になろうとしていた。
相変わらずの太陽は、うだるような暑さで僕を燻しはじめる。
体中から汗が噴出してくる。
しばらくして、バスのエンジンがかかった。
ありがたい。
僕は、ようやくエアコンのかかったバスの中へ入り込むとあらかじめ荷物を置いていた席に座った。
おじいさんの席には、別の男性が座った。
おじいさんは、バスに乗り込むとその男性にそこは、自分の席だといっていた。
男性は、隣が空いているからそこに座るようにおじいさんに言っていたが、おじいさんは、荷物を持って後ろの席へ行ってしまった。
しばらくして、バスが走り始めた。
いよいよラオスへ向かうのだ。
ラオス入国の最大の難所は、国境超えだ。
無事に国境を超えられることを祈りながら、バスは、ドンハの街を出発し、ラオバオへ向かった。