どうも。医者から外出禁止命令を出されて幸せに引きこもっているクレトです。

アレやコレや早くしないとと思っていたのですが、外出禁止命令を出されてしまっては仕方ないと色々しながら考えていたら少し気持ちが楽になった気がします。

 

しかしながら、家を出なくても色々なことがあるもので不愉快さを払拭するために映画を観ていた訳でこんな時間です。見てる映画のジャンルは基本的にサスペンスが多いというよりもそれ以外見てない。人が死なない作品は基本見ていない気がするクレトさんだったりします。

 

昨夜から見ていたのは数度目になる《来る》と《シライサン》だったのですが……シライサンはバリバリホラーでした。ずっと画面の隅で見るだけで画面を見ずに楽しんでました。はい。

 

心霊ホラーは基本的に嫌いなんですよね。なんというか、音とかでビックリさせられて、散々恐怖心をあおるのに、理論だった説明がないみたいな。損しかしてない感じ。

ヒューマンホラーは好きなんですけどさ。人間の闇が誇張されてて、納得するようなオチだとか、登場人物の心情に入り込みやすくて、勉強になるので好きです。

 

それでも今日、《シライサン》という作品を見たのは脚本と監督が私が小説を書き始めた頃に目茶苦茶影響を受けた乙一さんだからなんですよ。アマプラは唐突に見れなくなるのでこの際に見ておこうというノリでみました。

 

乙一読者から言わせていただくと、基本的に乙一さんは叶わぬ恋を書きまくる方なので評判の悪いこの映画のラストというものはいつもの展開なんですよ。

ホラーに恋愛要素入れてんじゃねぇという評価を見かけたりしましたが、仕方ないよ。乙一さんだもん。色々な作品を書かれておられますが、半分くらいはどんな内容でも悲恋展開がお決まりなんです。はい。ある程度の経歴は知っているので、普通に書籍があったはずなのでそっちを先に読めばよかったな。というのが、感想というか、それすらなしに評価は言えないという厄介な視聴者です。

 

映画は特に原作と比較しながらの総合判断しないと気が済まないのですよね。だから、お気に入りの悪の教典は原作、コミックス、前日談ドラマ、映画と全部あります。

 

悪の教典とか貴志祐介先生の作品について語りだすと長いのでひとまず置いておいて、今日、《来る》を見た理由は形容しがたい友人から聞かされた愚痴の不快感を拭う為だったわけで……。

 

この《来る》という映画は原作小説は比嘉姉妹シリーズとされている澤村伊智さんの《ぼぎわんが、来る》なんですけど、コミックス化もしてて私はコミックスを読んでからの映画という流れでした。

この作品は人によって評価がめちゃくちゃばらけるのですが、心霊要素もありながら映画も原作も私は非常に面白いと思っています。というのも、この作品は語り手が入れ替わったり、色々な人の視点から謎のバケモノに立ち向かうわけでして。ただ、心霊パートがどの媒体でも完全にバトル漫画と化します。

ただ、原作とコミックスはほぼほぼ同じですが、映画は全くの別物です。全力でシリーズにもならないし、原作ファンだったらブちぎれるレベルの改変。比較するのもキレるレベルで違うのですが、こんなの見たことない!!という感覚で私は映画が一番好きかもしれません。

 

映画版のあらすじとしては、絵にかいたような結婚生活、そして、子育てをしようと奮闘しているサラリーマンの主人公が理不尽に心霊現象に巻き込まれていくのですが――冒頭から質の悪い陽キャでモラハラ気味、空気読まず、全てが自己満足。ついでに二股もしてたよね??って感じの描写が差し込まれています。

原作はなんだかんだいって、善人で落ち着いた人の方が多く、理不尽さというジメっとした感じの中で必死に謎のバケモノと戦っていくという感じなのですが、映画は基本、クズしか出てこない。人間の悪い部分を絞り出したような登場人物しかいない。もう、原作の登場人物の面影もありゃしねぇ。という感じなのです。

 

それでも、映画の方が色んな意味でリアリティがあるのでその辺りでも映画派だったりします。くわえてこの表現は良いなというのが、心霊的なのか、心理的なのかわからないのですが、不安や弱さというような恐怖心が大量の虫で描かれていてこの現象はリアルの精神疾患でも起こる事なので、美味い具合に組み込んでるなと感じました。

精神的に追い詰められているというのが文字通り手に取れる形でわかる。この作品の全てがヒューマンホラーだったらもっと賞賛していたと思いますが、心霊ホラー作品なので終盤は霊能力者バトルが勃発します。そして、映画ではバケモノが一体何だったのかも、何をしたかったのかも、どういうオチなのか、これからどうなるのか、全てが謎です。ただ、日本だから許されたというようなレベルの壮大な霊能力集団vsバケモノというのは圧巻だなーと感じますし、ギャグの領域。クレトさん見ててとても楽しい。そんな訳で好き。

 

こんな作品もあるので私は原作とかと比べて映画を楽しみますが、なんかもう原作を越えられないとか、原作と違い過ぎるというのはツッコんだら負けかなと思っています。

 

《ダイナー》という作品も原作、コミックス、映画で全く違う方向性に走りましたからね。コミックスは私は五巻辺りでしんどくなってきたので離脱してしまいましたが、コミックスはコミックスで良いし、映画は映画だけ見ても意味不明なので原作が必要だけど、映画で改変された部分の美しさや勢いはコミックスと映画の真ん中という辺りで円盤買いたいほど好きだし、それでもオチは古きを愛するものとしては原作の落とし方が好きだった!!とワガママな私です。

 

ちなみにこれは余談であり、偏見でもあるのですが《ぼぎわんが、来る》の主人公は最高の家族、全力でイクメンになろうとして大失敗している人物で女性としてわかるって表現が多いのですよね。

で、形容しがたい友人の愚痴というものが学生時代からの友人に「子供に親ガチャ失敗したって言われるなよ」と唐突にいわれたとのことでブちぎれててですよ、でも、ごめん。私は君が親だった場合『親ガチャ失敗した』って言うよ。地域的なものがあっても、親としても夫としてもきいてる限りアウトよりだよ。根本として、立派に親をしていると公言してる時点で違うことに気付け。

映画の主人公は自分のおこないの報いといえるような事になるので、《来る》を観て憂さ晴らししたというお話。

 

さて、話を映画に戻そうとは思うのですが、休日に決めて創作してるときに中々な本数を見ていたりしまして、アマプラ様さまという感じでして……。

 

最近だと配信終了するというので《清須会議》を見たのですが、中盤から内容が頭に入ってこなかったという。急いで観たので半分意識が消えてました。あと、武将の名前聞くと違う姿の英霊が見えてきたりとかしてしまって。うん。いつかリベンジしたいです。

 

《ストロベリーナイト》は刑事ものでタイトルだけは知っていて、勝手にドラマの続編ってイメージがあったのですが特にそんなこともなく、評価が高かったイメージもあったのですが、私にはあまり刺さらず、サラサラと流れ、簓白膠木という感じで……。

映画ではないですが、本編を一切知らぬ《悪の波動 殺人分析班スピンオフ》のほうが色々とよい塩梅だったというかミステリーサスペンスだったなー。本編も見たくなっちゃうねーって感じでした。

 

広告も流れてて、多分好みと思って観た《ドクター・デスの遺産》という作品はちょっと余計かなって演出が多くて、話が薄ぼんやりした感覚になってタイトル通りではないけれど、序盤で先読みしたとおりに話が終わっていくなーという。犯人の行動が途中からズレたのが美味しくなくなった原因。仕方がない流れだけれど、芸術系の犯罪者を描くなら最後まで貫かせないと結局何だったの??ってなりやすいのですよね。

逆に《仮面病棟》という作品は正直なところ期待してなくて、題材とか話の流れは面白いけれど怪しい人が怪しすぎて、流石にミスリードではないだろうしなーってハズレかなって思ってたらラストの怒涛の追い上げが悪くはなく、最後の最後までしっかり見ることによって楽しめる映画だったので、逆にどこで旨味が逃げてしまったのだろう。という印象を受けながら見終えました。

 

《新聞記者》は最初から評価低いなーって思いつつ、《SCOOP》のような感じかなと思っていたらずっと暗い。とにかく暗雲立ち込め続けて、逆にもう雨が降ってくれと言いたくなるサムネの雰囲気がラストまで続き、ラストもどうせそこで終わらすのならなーという机に頭を打ち付ける気分。曇天と言いたいけれど、そんなかっこよさは……ないな。って、珍しく見ようと思ってるといわれたら違う作品を勧めるかも。

 

酷評系統でも《案山子~KAKASHI~》は原作を知っているというところもあって『あの短編をよくこんな映画にしたな。そして、何故この作者の作品が映画化されると謎の外人さんが出演するのと、ラストは結局そうなるのね。はいはい』みたいな感じにはなりましたが、よい閉鎖空間での独自設定を生かしたサイコホラーで嫌いじゃなかったです。

また、酷評系統の《自殺サークル》という映画は実際にあった事件を元に映画を作られることが多い園子温監督の作品で「わけがわからない」という意見が評価で飛び交っていたのですが、いつもながらの園監督作品だなーというところからこの理不尽系は嫌いではないと見続け、オチとかもでしょうね。と、順当な気分でいたら続編にあたる映画があったり、他にも展開があるというのがわかったので続きは観ておこうと思います。うすぼんやりと、この作品も実際にあった事件のというあらすじを小耳にした気がしたのですが、脳の衰えは恐ろしいものです。はい。

 

そして、評価を見に行くと「心霊ホラーなのかヒューマンホラーなのかどっちなの?!」というコメントと「音声がゴミ」というシンプルな理由で☆1がパーセンテージ一番高くなっていた作品である《アイズ》。

観る前から見たことを後悔するような雰囲気が溢れ出してるぜ!!ワクテカ!!って観たら、コメントどおりに音が聞こえない。本当に会話の内容が聞こえない。でも、音量を上げてるとヒステリックに叫ぶ母親の声や、泣き叫ぶ弟の声に鼓膜がぁ!!と苦しみつつ、ストーリーや台詞、とくに父親の演技は面白い。謎が謎を呼ぶ現象も面白い。初めの方は結構前に見たヒューマンホラーの《DOOR》に近い何かが起こるのかな??とかも勘ぐったのですが、どんどん予想とは違う方向へ話が流れていく。もう、会話が聞き取れないこともあって何が何だかわからない!!と思っていたら、たしかにずっとその伏線あった。あったよ……ただ、そう落とすか!!やめて!!やめてくれ!!って背筋が凍り付く恐怖のラストシーンで終わりました。音声がもっとちゃんとしてれば勧めてたというところで悲しみが大きかったです。

 

私も配信をする身ながら、機械を通した自分の声を聴くのが苦手なので音声チェックって早々にしてなくて「そうじゃない」と言われそうですが気を付けたいと思わされました。

 

またしても余談になりますが、私がねぐらにしている一ヶ所の音声ライブ配信アプリSpoonが四周年だそうで、三年目くらいの古参老害、古参老害なんて冗談ぽく言ってましたが私は18年の6月か7月から始めたんで、夏がきたら私は本気で四年間もあんな鬱々とくだらない話を延々と語り続ける枠を続けているんだな。って恐怖してます。

一番周りに恐怖されてるのは四年やってるのに人が殆どいない空間で喋り続け、それを辞める気もないメンタルでしょうね。良いのです。私はSpoonではそんなに人と交流する気がないので。もうね、リスナーになる元気がないの。一回枠に入ったら完走まで居座っちゃうからね。

 

そんな感じで、とりとめもない突然の映画感想でした。完。