元の自宅庭に30年も
幸せを運んでくれた
“ハナミズキ”

子供たちの入学や進級などの
感動の季節に咲いてくれて
我が家に喜びをもたらしてくれました

今、再び
小さな苗から
慈しんでいこうと思います





みなさん
こんにちは
🦷🪥


長年、歯科診療を
ひたすら続けてきました


すると
人々の人生の一端を担う
医療の在り方や、その効果が
確信に近いエビデンスとして
脳裏に宿るようになりました


その事と、最新の研究で
解き明かされつつあるデータを


老いぼれては来ましたが
脳内でミキシングして


重ね合わせ、溶け合わせると
個人的で、漠然とはしていますが


これは、お伝えした方が
良いのではないだろうか、と言う
想いがいろいろと
浮かび上がって来ます


今年はこれで見納めの椿

“ヌチオズ・ジュエル”



今日は、そんな想いの中の
一つを、宜しければ
聞いて頂きたいと思います
 

写真は職場の駐車場にて
今、輝いている花たちの
様子を貼り付けてみました


興味がございましたら
ご覧になって頂けれは幸いです
少し長くなりますが


ティアレラと同居の“アジュガ”




どなた様にとりましても
出来れば行きたくはない場所


歯科医院ってそんなところだと
ずっと感じて来ましたが


それを少しでも変えたいとも
想い続けても来ました


治療に行かなきゃあって
わかってはいるものの


つい億劫になり、後回し
なおざりとなってしまい


気が付けばむし歯は重症化して
deepな治療が避けられず
費用も時間も増してしまい


なので、

だから、

更に歯科を嫌悪、敬遠してしまい
・・・


想い焦がれたのに、あっという間に

去っていった牡丹“錦の艶”




近年、多方面からのさまざまな
歯の重要性についてのアピールも
徐々に功を奏して来ているようです


また、予防歯科医療も浸透し
若年層の方々の“むし歯”は
かなり減少して来ましたし


高齢者層の方々の残存する
歯の数もかなり増えて来ました
30数年前からすれば
8005  ➡︎➡︎➡︎  8018


それに伴ってか
健康寿命の延伸も図られているように
データの上では読み取れます


特に、口腔の健康に感度が高く
定期的にメンテナンスに受診され
日常の口腔管理に余念の無い方々は
良好な咀嚼や嚥下が保たれ易く


日々、QOLを高く保たれて
歯っぴーライフをエンジョイして
居られるように感じます


もう、最後の輝きです



美味しさに溢れる
幸せな日々のために
お口の健康を保たれることは
やはり何よりも大事で


一本でも多く
一年でも長く
自分の歯を残しておきたい

けれども


それを妨げる
残念な現状に
毎日のように出会ってしまいます


そんな一例を

ある日、外科病院の院長である
同級生から電話がありました
同じ予備校で学んだんです


以前から、左上の奥歯にね
瘻孔(fistel)があったんだけどね

瘻孔(fistel)
歯の根っこの周囲に発生した炎症によって
溜まった膿(うみ)を骨内から外部に排出する孔


最近、二つ目が出来ちゃってね

歯の周りからの出血もあるし

被せものも外れてしまいそうだし

診てくんないかなあ



患者さん方をお出迎えの“ヒューケレラ”




地域の救急指定病院で
活躍中で人望も厚いA院長


隙間時間を見つけられ
愛用の15年もの自転車で
やって来られました


CTを含めて各種レントゲン検査の結果
確かに、主訴である左上の奥歯
第一、第二の大臼歯(6番・7番)
両歯の歯根の根尖に病巣(慢性炎症)が
存在し、そこに出来た瘻孔から
常時、膿(うみ)が排出されている


しかも被せられている二つの
金属冠の内部はむし歯で崩壊し
すでに冠としての機能を失っている


悲しいかな
根っこ(歯根)だけが残った
残根状態


CT画像を詳しく見ていくと
古い根っこの中の治療が
不良な状態であることが明らかで


それに起因した炎症が
長きにわたって骨内を侵襲している


更に、他にも同様な状態が
数歯に確認出来る・・



貴方は忘れ難くて

“ジュビレ・デュ・プランス・ドゥ・モナコ”



日常、あまりにありふれた
こんな状況の画像の発見


もしかすると
皆さん方の中にも
同様の経験をお持ちの方が
いらっしゃるのでは
ないでしょうか


ついつい、放置してしまった為に
むし歯を深く大きくしてしまい


やむなく神経を取る治療(抜髄)を
避けられなくなってしまう



新しくお迎えの

“デインティ・ベス”



問題は此処
歯の神経を取り除く判断も
歯科医師の診断力に委ねられますし


神経を取り除く(抜髄)治療には
歯科医師の技量の違いが
大きく反映されてしまう


いや、技術の違いならまだしも
医師としての想いや見識、誇りが
あまり感じられない症例が
とても多いことに
言いようのない苦しみを
感じ続けています


そんな事を言う
お前は何なんだ


そんな結果を起こすことは
お前には無いのか


いえ
それは言い切れません


“マダム・ヴィオレ”



一つの同じ病名での治療は
日本全国何処で治療を受けようが
費用(点数)は同じです


それを
短時間で適当に片付けようが


十分な時間を掛けて慎重に行おうが
費用(点数)は同じなんです


そこに医師としての
誇りやプライドや
歯への想いを持って


歯科医師ならば
仕事されているはずだと
以前は考えていました、が


どうもそうでは無いことが
ようやくハッキリして来ました




一生モノの大事な歯
お願いだから
いい加減なことはしないで欲しい


その治療の良し悪しが
決して大袈裟ではなくて
その方の人生に係わって来る


後を引き受けた歯科医師だけが
知ることの出来る悲しい事実


前医の批判をしないのが
医療界内部のモラルであり不文律


やり場も行き場も無い
怒りにも似た悲しみ


君も忘れじの“ノスタルジー”



だから、いつも
自分に呼び掛けています


「エンドドンティクス」
歯の根っこの中の細かい治療

出来なくなったら
納得行かなくなったら
サッサと仕事を辞めろよな


これは
自分の中の不文律


少し大きなベッドにお連れした

"アクレイギア チョコレート ソルジャー”

とても渋いオダマキです



🚲
忙しい診療の合間に
自転車通院してくれたA院長


長時間口を大きく開けるのも大変で
お互いにヘトヘトになりながら


塞がってしまった
細い根っこの中に挑戦し
繰り返し繰り返し
根管と格闘を続け
あまり長い予後は期待出来ないけど


何とか瘻孔は消失し
掃除のし易い形にした
冠が二つ完成しました

久しぶりに、今夜は噛めるね
🦷


さぁ、次の一手は
何処へ打ちましょうか



もう、思い出となってしまった

“コデマリ”



今日の記事はあくまでも
僕の私見であり、どなたかを
中傷、非難するものではありません
ご理解願います



本日、これから
“ベトナム”へ旅立ちます
皆さまへのご訪問が遅れてしまいそうで
失礼の段
どうかお許しくださいませ




最後まで
お付き合いいただき
ありがとうございます
٩(^‿^)۶





バイバイバイバイバイバイ