ふとテレビから流れてきた

映画「第三の男」のテーマ

アントン・カラスのツィターで有名な曲である。

主演はジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ

そしてアリダ・ヴァリ。

1949年のイギリス映画だから

さすがに私も生まれていない。


アリダ・ヴァリはイタリアの恋人と呼ばれた名女優である。



映画の舞台は第二次大戦間もないオーストリアの首都ウイーン

崩れかけた様なウイーンの街の中での

愛とサスペンスと死。

そして映画史上に残るラストシーンを迎える。

アリダ・ヴァリが歩いてくる並木道

ジープに乗って待ち構えるジョセフ・コットンは

口説いてアメリカに連れて帰ろうとするが

アリダ・ヴァリは完全に無視して通り過ぎる。

彼女の心は死んだオーソン・ウェルズにあり。


モノクロ映画だからこそ感性を刺激する映像である。

そして、このような恋とサスペンスなんて

しかも戦後の混乱期を体験できるはずもない。

だから映画っていいですね。