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魂の旅シリーズ４弾目は２０１４年４月９日～１７日に訪れたハワイ島でのエピソードを記憶を頼りに綴っております。
お断り：
このハワイ島の旅で準備の段階から何かとわたしを翻弄しまくる相棒のSさんは、わたしのハイヤーセルフの代行者、すなわちわたしがこの旅の課題を遂行するにあたっての不可欠な協力者でありまして、言ってみれば狂言回しの役割を引き受けてくれている存在なのです。とは言うもののこの時点ではそういう確信を持てずにいたわけで、疑心暗鬼になる自分自身とどう折り合いをつけていくのか、これからわたしに次々と襲い掛かる現実に、いちいち振り回されては動揺するわたしの反応をお楽しみくださいませ。
ピンチヒッターの名ガイドの案内でツアーはいよいよメインイベントであるキラウエア火山へと向かいました。
バスがキラウエア火山に近づくにつれ、雲ひとつなく晴れていた空が次第に雲に覆われどんよりとしたお天気に様変わりしてきました。現地に着いたときには、傘を差すほどではないにしろ、肌寒い霧雨が降っていました。
まずは河口近くにできたラバチューブと呼ばれる溶岩トンネルの中に入って行きました。溶岩が流れる際に外側が空気に触れて冷やされて固まり、溶岩が流れていた中が空洞化してトンネルとなったというわけです。年月を経て、溶岩の表面には植物が育ち、その根はトンネルの中まで貫通していました。土のないところでも繁殖するその生命力に圧倒されます。
トンネルの入り口
（写真はお借りしました)
トンネル内
(写真はお借りしました）
この後資料館に寄って、ハワイ諸島のなりたちを模型を使って見せてくれました。もともとは何もなかった島々が噴火するたびに隆起と沈下を繰り返し、いくつもの島を形成したのだそう。一番南に位置するのがビッグアイランドとも呼ばれるハワイ島で、わたしの記憶が正しければ、確か一番最初にできた島なんだとか。
（写真はお借りしました）
キラウエア火山の展望台から眺めると、河口から白い煙が立ち上っていて、よく目を凝らして見ると煙の下の部分がほのかに赤く染まっていました。
完全に陽が落ちると、赤い炎がはっきりと見えるのだとか。が、この時間は午後4時ごろだったと思います。日没するのはまだ4時間も先でした。
その炎をこの目で見てみたいと後ろ髪をひかれる思いで、先を急がされたわたし達はまたバスに乗り込み、キラウエア火山周辺の観光へと向かいました。
それが、どういう事情だったのか忘れましたが、途中でバスが道の真ん中でしばらく止まっていたときのこと。ずっしりと重そうな雲に覆われた空から一条の光が見えてきたんです。
これが天使の梯子だと聞いてびっくり。
それまでのわたしは、いつも足元ばかり注意して歩くのを常としていて、およそ空を眺めるなんてしたことがありませんでしたから、虹や日輪などの自然現象にも当然関心もなく、それを当たり前のように生きてきたわたし。
そんなわけで、これがわたしが人生で初めて遭遇した天使の梯子だったのです。その天使の梯子がみるみるうちに大きく広がっていく様に、子供のようにはしゃぎながら感動したのでありました。
つづく
（この写真はお借りしました）
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