魂の旅　ハワイ島編　㉗良いことも悪いことも、それもまた旅の楽しみ

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ハワイ島編　⑳物事は起こるべくして起きている！

ハワイ島編　㉑必要なものはちゃんと与えられる！

ハワイ島編　㉒一難去ってまた一難(๑>◡<๑)

ハワイ島編　㉓まるで俎板の鯉

ハワイ島編　㉔これは禊？

ハワイ島編　㉕ここが我慢のしどころ？！

ハワイ島編　㉖旅は道連れというけれど…(๑>◡<๑)

魂の旅シリーズ４弾目は２０１４年４月９日～１７日に訪れたハワイ島でのエピソードを記憶を頼りに綴っております。

お断り：

このハワイ島の旅で準備の段階から何かとわたしを翻弄しまくる相棒のSさんは、わたしのハイヤーセルフの代行者、すなわちわたしがこの旅の課題を遂行するにあたっての不可欠な協力者でありまして、言ってみれば狂言回しの役割を引き受けてくれている存在なのです。とは言うもののこの時点ではそういう確信を持てずにいたわけで、疑心暗鬼になる自分自身とどう折り合いをつけていくのか、これからわたしに次々と襲い掛かる現実に、いちいち振り回されては動揺するわたしの反応をお楽しみくださいませ。

休憩が終わって、わたし達を乗せたマイクロバスはハワイのB級グルメ料理「ロコモコ」の発祥の地という「Cafe 100」へと向かいました。

（写真はお借りしました）

ほどなくカフェに到着し、３～4人のグループに分かれてテーブルに着くと、ガイドのショーンさんが両腕に山のように抱えたロコモコを各テーブルに配って回りました。

わたしはこの時点ではマクロビを卒業したものの、まだ魚介類をたまに食べる程度で、肉・卵は食べられないと伝えてあったので、わたしにはロコモコの代わりに同じ値段のサラダを持ってきてくれました。

ロコモコとはご飯の上に

グルービーソースをかけたハンバーグと目玉焼きを乗せたもの。

（写真はお借りしました）

が、Sさんに配られたロコモコ入りのお弁当を見ると、ご飯にハンバーグと目玉焼き、それ以外のものはまったく入っていないのです。値段も確か4ドルくらいだったかと思います。

それを見かねたわたしは、わたしのサラダをSさんとシャーロンにどうぞと云って勧めました。マクロビ時代には穀類・豆類・野菜しか食べていなかったわたしには、野菜のない食事など考えられませんでしたから。いずれにしろ、わたしひとりでは食べきれないほどの生野菜が弁当パックにぎっしり詰まってましたし。

昼食が終わり、次に向かったのはハワイ島で有名だという「ビッグアイランド・キャンディーズ」へ。食後のデザート代わりに、ここで試食用クッキーとコーヒーをご馳走になり、さぁ、それではキラウエアー火山に行きましょうという段取りのはずが、みなバスに乗り込んで出発を今か今かと待てど暮らせど、なかなか出発する気配はありませんでした。

実は、ここまでわたし達を引率してきたガイドのショーンさんがいないのです。

彼は日系アメリカ人で日本語がわかる、ちょっと爽やかなイケメン青年でしたから、わたしは助手席に座っている彼の斜め後ろに席を陣取って、思いがけなく訪れた幸運を楽しんでいたのにです。

だんだん車内が騒がしくなってきて、誰ともなくショーンさんの具合が悪そうだったとか、吐いているのを見かけたとか、やって来た自家用車に乗ってどこかに行ったとか、口々に言い始めました。

結局そこでわたし達は1時間ほど足止めを食っていたのですが、ピンチヒッターに日本人女性のガイドがやって来てようやくバスが動き始めました。

本来なら休日だったというそのガイドさんの説明によると、ショーンさんは朝食に食べたうどんにあたったらしく、しばらく我慢してガイドをしていたそうなのですが、ビッグアイランド・キャンディーズに着くなり、嘔吐と下痢でとうとうこらえ切れず迎えを呼んで病院に行ったのだとか。それでショーンさんの代わりに彼女が急遽駆り出されたというわけなのです。

イケメンガイドがいなくなって、わたし的には非常に残念だったのですが、この女性ガイドさんはベテランらしく、実に明るくテキパキと板についたガイドをしてくれて、車内が急に活気づいてきました。

実はこの日のガイドはこれで3人目だったのです。

わたしを迎えに来たガイドは、一旦集合場所で他の地域を回ってツアー客を拾ってきたバスと落ち合い、そこでコース別にツアー客が振り分けられたのですが、とっても横柄で感じが悪く、わたしはこのガイドが嫌いでした。このガイドだったら、楽しいどころか悪夢のようなツアーになると思っていたら、なんとわたしのバスに乗ってきたガイドがあの爽やかなイケメン、ショーンさんだったのですから、喜んだのなんのって。本当に一寸先は何が起きるかわからないものですね。

それもまた旅の楽しみ。

こんな風に、この日のわたしは、良いことと悪いことが次々と交互に起きては、結果的に良いことに転じていく、ということを興味深く体験することになっていたのでした。

つづく