さてさて、毎週大阪に通ってるわけですが、用事の前後にほぼ必ず神社参拝を挟み込んでいます。


高速道路を使わず、これも下道やマイナーなルートを選んでるからこそ受けられる恩恵ですね。


そんなわけで、先日は橿原神宮に参拝に上がらせていただきました。


橿原神宮といえば、神武天皇が御祭神でいらっしゃいますが、参拝した数日後ぐらいに神武天皇の即位した日、すなわち日本国が建国された日(2684年)とされる旧暦11日(新暦2/11)を迎えました。


多くの参拝者で賑わったでしょうけど、我々はど平日の午前に訪れたのでほとんど人はいなかったです。


この日は天候にも恵まれ、彩雲が何度も橿原神宮の頭上に現れたり、まさしく歓迎されているなと思いました。





家内を連れてきたのは初めてで、ぼく自身は過去に一度だけ訪れたことがあります。


まずはメインの拝殿にて参拝。


ここの拝殿は大きいですが、決して華美ではなく、重厚感のある荘厳な造りです。カッコイイですね。





撮影をしつつ、ぼくも交代して参拝し、祝詞を奏上しました。


何と言ってもこの後、楽しみにしていたのはお稲荷さんです。


橿原神宮にある境内社の長山稲荷は、元々橿原神宮が建立される前からあったいわゆる土地神様的な?存在です。


つまり、古くからこの地に佇むお稲荷さんのお社でございます。


朱色の鳥居が森の中に並び、鳥の鳴き声と木漏れ日の差し込む参道を歩き、一歩一歩近付いていきます。


人は誰もおらず、ゆっくり参拝して、お酒をお供えしつつ祝詞を奏上しようかと思った矢先。


家内が「ああ、女性の参拝者がいるからちょっと待たないといけないね」と言いながら、お稲荷さんの拝殿前にある手水舎で手を洗って待ちました。


「あれ、さっきの参拝者は?」と、家内が。


「いや、誰もいなかったよ」と、ぼくが言う。


「普通に女の人がいるように見えたから待ってたんだけどね」と家内。


すると、家内が立っている方角と別の方から玉砂利を踏むような歩く音が聞こえてるくる。これはぼくの耳で拾った音です。


橿原神宮の方で人が歩いてる音ではなく、目の前で誰もいない空間から歩いてる音が何度も何度も聞こえてくる。


ん?


さっき家内が見かけたであろう、女性の方かもしれない。


というか、ここのお稲荷さん、多分女性の神様なんだろうなぁと確信した。


雰囲気とか、御神気でなんとなく女性の神様かどうか、御眷属の御神気なのか、慣れてくると判別できるようになります。


長山稲荷にも御眷属はいらっしゃるのだろうけど、人の姿になって歩けるということは、この女性の神様はかなり上位の方であることに間違いない(予想です)。


人間の世界で言えば、途方もないような長い時間をかけて修行されたお稲荷さんはかなりのチカラを身に付けてると聞きます。なので、人の姿になって散歩(見回りや徘徊)できるのだとか。


国津神(地上の神様)では山岳系の神様がトップクラスと聞きます。


ここ長山稲荷では宇迦能御魂神(うかのみたまのかみ)、豊受気神(とようけのかみ)、大宮能売神(おおみやのめのかみ)と女性の神々がお祀りされていますが、地主神と呼ばれているぐらいなので、人の姿を表すことができる女性の神様がいたとしてもなんら不思議ではありません。


橿原神宮の境内自体がものすごくクリーンかつ、爽やかでピリッとしたような御神気が流れてますが、長山稲荷社はまた別ですね。


あの森に入ると不思議な気持ちになるものの、怖さなどは一切感じない。それでいて強い霊力のようなものを感じる。





そんな神様があそこにはいらっしゃるのかなと思います。


橿原神宮自体は有名ですし、皆さん結構参拝に行かれた方も多いとは思いますが、境内社のお稲荷さんも穴場ですし、実は隠れファンも多くて狙い目です。


平日ならゆっくり参拝できますし、午前中なら神様が姿を現してくれたり、歩き音などが聞こえる可能性もゼロではないです。


最終的に撮影しながらお酒をお供えし、祝詞を奏上して、二人とも無事に参拝を終えました。


ここから出るときには感謝の気持ちでいっぱいになりましたね。


また来たいです。


そして、奈良県に寄ることがある方はぜひ参拝に上がられてくださいませ。


きっと良いことがあります。