免疫力が弱ると体調不良に……ストレスが風邪を引きやすくするメカニズム の巻! | 北千住 野口ボクシングジム

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 心と体は表裏一体で、体の調子が悪いと気分もあまり冴えないもの。また反対に、冴えない気分が続くと生活習慣が乱れ、体の調子を崩す場合もあるでしょう。

 この寒い時期に風邪が流行りやすい理由としては、気温や乾燥などの自然条件もありますが、この時期のストレスが普段以上であることも関係していると思います。

 ここでは風邪対策として、メンタル面の意外な重要性を詳しく解説します。

■私たちを守る免疫系は、いつも本調子とは限らない

 「喉が痛い」「咳が出る」など、風邪を引くということは、その原因となるウイルスが体内に侵入・増殖して、私たちの生理機能にダメージを与えてしまったということです。しかし、このダメージは通常一時的で、最終的には免疫系がそのウイルスを体内から排除します。

 この免疫系の調子がいわばパーフェクトならば、たとえ風邪ウイルスが何かの折に侵入しても、風邪の症状が出る前に速やかにウイルスを体内から排除してくれるでしょう。

 実際、みなさんの周りには「風邪なんか、ここ何年も引いていない!」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、風邪をよく引く方も少なからず見かけますね。こうした方は免疫系の調子が本調子でない可能性があります。何かの折に風邪ウイルスが侵入すれば、風邪の症状が出てしまうのです。

■風邪を引きやすくなるメカニズムとは

 ストレスは実は免疫系が本調子でなくなる大きな原因のひとつです。

 いかに免疫系に悪影響が出るかというのは、ストレスホルモンが大きく関与しています。ストレスホルモンは簡単に言えば、ストレスという一種の危機的状況に直面したとき、体内で分泌される物質です。

 極端な例ですが、野原を歩いていると、突然、目の前に大きな蛇が現われたとします。逃げるか、それとも、その場にとどまるのか、直ちに決断する必要があります。心臓は激しく鼓動し、呼吸は浅く速い切迫したものになり、心の緊張感はそれまでにないレベルになっているでしょう。

 このとき、体内で大量に分泌されている物質がストレスホルモンです。いわば私たちをその場の危機に対処させるべく生理機能を調節するホルモンです。具体的にはノルアドレナリン、アドレナリン、コルチゾールといった物質ですが、このコルチゾールが免疫系を調節する重要な役割を担っています。

 少し専門的な話になりますが、コルチゾールは副腎から分泌されるステロイドホルモンで、その生理作用のひとつに免疫系の機能を抑制する作用があります。もしストレスが慢性化すれば、コルチゾールが慢性的に副腎から分泌されることになり、免疫系はコルチゾールの刺激に常にさらされることになります。

 その結果、免疫系はコルチゾールにあまり反応しなくなってしまい、本来、コルチゾールによって抑制されるべき、免疫系の機能、具体的にはサイトカインなどが介する炎症反応をコントロールしにくくなってしまいます。

 風邪の症状である「喉が痛い」「咳が出る」といった症状の本態はサイトカインなどが介する炎症反応です。

 したがって、ストレスが慢性化すると、コルチゾールが免疫系をコントロールしにくくなって、サイトカインなどが介する炎症反応が体内で起きやすくなり、風邪症状が出やすくなる可能性があるのです。

■慢性的にストレスが強い人は風邪の予防を特に念入りに!

 現代はストレス社会です。仕事の重圧で胃がきりきりする、あるいは周囲のちょっとした言動にいらつくこともあるかもしれません。でも、そのたびにストレスホルモンが体内で分泌されているということは、ぜひ頭の片隅に置いておいてください。

 慢性的なストレスはストレスホルモンの分泌過剰を慢性化させ、風邪への抵抗力を弱めます。ストレス対策は風邪の予防としても重要です。しかし、個人個人の状況によっては、慢性的なストレスがかなりのレベルになっているかもしれません。例えば、配偶者との仲がおもわしくない、あるいは転職しようか真剣に悩んでいる、とか……。

 こうしたときこそ、免疫力が低下していて、風邪を引きやすくなっていることはしっかり認識しておきたいものです。まずは「充分な睡眠」「栄養バランスの取れた食事」「適度な運動」といったストレス対策の基本をふまえ、深刻な問題に対処していくことが、免疫系の調子を上げ、風邪の予防にもつながります。

 最後に、慢性的なストレスにさらされている人は、風邪の予防はどうか普段以上に念入りにしておいてください。例えばマスクや手洗い、あるいは予防接種など、そのとき、できることは逃さずにやっていきましょう。