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Eddie勉造のブログ

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や何度も泣いてもた…アメリカでは大ヒットしてアカデミー賞も幾つか取ってたので良い作品とは思っていましたが…ただアメリカ史の知識が多少なりともないと理解しづらいのかなぁとは思いましたが…(事実後ろの席の人はとんちんかん極まりない感想言ってましたから…「問題作」らしい!(笑)

アメリカがその歴史の中で最大の戦死者を出した戦いは、第一・二次大戦でもベトナム戦争でもなく、The Civil War、南北戦争なのです。その戦死者は60万人と言われてはいますが、混乱の中文書や正式な情報が整理出来ず、更には報復的なリンチ等も加味すると一説には百万を超える死者数も考えられてるのです。この「史上最大の内戦」の傷痕は大変深く、南部には未だに北部に対する心理的なしこりがあると言われている程なのです。

この映画では奴隷制度を否定する憲法修正に於けるドラマが物語の中心ですが、南北戦争自体は決して奴隷制度だけが戦いの原因ではない、と言うより原因の一部分でしかないのです。
早くから工業の発展した北部に対し、先進工業地域である欧州への加工原材料や農産物の輸出で経済を成り立たたせて来た南部は、関税問題で決定的な対立を迎えるのです。関税により自国の産業を発展させたい北部に対し、南部はより自由な統治による輸出経済を選択したのですが、この原材料産業の根底にあったのが奴隷制度による大規模プランテーションだったのです。

なので本来リベラルなのは民主党の筈なのですが、産業資本を代弁する共和党によって憲法修正が成されたのです。


しかし確かに戦略としての「奴隷解放」ではあったものの、それに良心が伴っていたものでもあったのは、本作で描かれている通りだとも思うのです。私はリンカーンの伝記は読んでいますが、彼がセントルイスで感じた「嫌悪感」は、伝記である事を考慮しても本心だと思えるのです。また本作では心底奴隷解放を目指した議員「我等がトミー・リー!」さんが熱演されてて、その理由は最後に明らかになるのですがまた感動なのだ。

遠くアフリカから「奴隷」として連れてこられた方々にとっては、「解放」自体に納得が出来ない所があるかも知れません…しかし当時のユーロ系もアフロ系もアメリカ人全てが、産まれた時の現状を選択出来る訳ではなく(これは生き物全ての宿命であります)、与えられた環境の中でどうしても改善しなければならない時は、強い覚悟て立ち向かわねばならないのであります。

またこれはアメリカの魅力…過ちを正す能力…それは自由と民主主義の強さの根幹となる…ではないのでしょうか。間違いを正す努力は、やはり感動的なものなのです。この映画はアメリカでは大ヒットしましたが、アメリカの方々にとっては格別なものなのでしょうね。一方で南部の方々には多少心理的な抵抗があるかも知れないのですが…モチロン私はあらゆる差別に大反対ですが、理念の為の犠牲はあまりに大きかったので…確かにその意味では「問題作」なのかも知れませんね!