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今回も屋上シーンは重要でした。


「オレは馬鹿だが・・・」のシーンは病院のシーンが伏線となっている。

瀬文君は当麻ちゃんに「お前のせいではない、気にするな」

というのに対し、「無責任な言葉なんていらねぇんだよ」と返されるシーンに対応しているのだ。



おばあさまの家が爆破されるシーンでSPECを使おうとした当麻ちゃんを止まらせたのは瀬文君であり、全員を救えなかったという意味において瀬文君自身の責任でもあると伝えたかったのと、更にはSPECホルダーである事を抱え込まないように伝えたかったので瀬文君はそのように言ったのだと思う。これは後の屋上シーンで野々村係長の気持ちを当麻ちゃんに説明する形で、表現されていると推測出来るのである。


瀬文くんは当麻ちゃんがSPECホルダーである事に苦しんでいるのを良く分かっていて、もし出来る事ならそれを少しでも軽減したいと思っているのだ。

究極的には当麻ちゃんの精神こそを、瀬文君は守ろうとしているのだ。



だからこそ「無責任な言葉はいらねぇんだよ」と言われて瀬文君は絶句してしまったのでは!?なぜなら当麻ちゃんの言う通りだから・・・「お前のせいではない・・・」と言われた所で当麻ちゃんからしたら「そんな気持ちになれる訳ねぇだろ!」とならざるを得ない・・・


絶句している間瀬文君は「自分は何と馬鹿なのか」と思っていたのではないだろか。



ただ当麻ちゃんは瀬文君の心遣いを良く理解しているのだ。

それが続けて「すみません」のセリフにつながるのだと。

当麻ちゃんが瀬文君につっかかるのは心の内側をすべて吐き出せる相手だからで、彼女なりの甘え方であり、SOSの発信法なのだ。

SOSを受信し、受け入れる瀬文君は実は包容力豊かな男なのだと思う。



瀬文君がSOSを察知し、屋上まで向かうまでにもしかしたら色々探し回ったのかも知れない。

「オレは馬鹿だが・・・」と言う瀬文君の気持ちが如何に強いかは、

作品を観れば一目瞭然に理解出来るようになっている。

瀬文君が言葉を継げなかったのは前の反省の結果だが、

その気持ちの強さを表現出来る言葉も存在しないのもまた事実なのだ。


ただ彼は純真でまっすぐな男である。

恋愛感情があったとしても、「当麻ちゃんを守る」って事以外の感覚は

少なくとも現時点では存在しないようには思うけど。

おそらくそれが愛情という事にすら気付いてないのではないかな。