どうもです。


『 キス上手 』・・・・・・いきなり何を言うとんねん・・・て思われるかは解りませんが、
これは別に俺の事ではなく(当たり前や)、今日紹介するアルバムに付けられた邦題の事です。


『 The Best Kisser In The World 』・・・嗚呼、何て甘美な響きなのだろう。


このアルバム、THE JAZZ BUTCHER (ザ・ジャズ・ブッチャー)と言う、80年代に活動していた英国のバンドのギタリスト兼ソングライターだった、MAX EIDER (マックス・アイダー)と言う人が、バンド脱退後に発表したソロ・デビュー・アルバムなんですが、いわゆる 『 ギター・ポップ 』 や 『 ネオ・アコースティック 』 なんて呼ばれる音楽が好きな人の間では、結構有名な作品です。


自分がこの作品を初めて知ったのは、恐らくもう10年くらい前とかだと思いますが、
某ディスクガイド本で見たのが最初だったと思います。


その後だったか、それより前だか定かではないんですが、たまたま聴いていたFMラジオの特集番組で、
このアルバムの曲やJAZZ BUTCHERの曲なんかがかかっていました。


その頃から、色んな音楽に興味を持っていた自分でしたが、それらの曲を聴くのは初めてでした。


今となっては記憶がほとんど無いのですが、未熟者ながら、「何となく良い感じの曲だったな・・・」
みたいな風に思った事は、その後もずっと覚えていました。


それから時が流れて、数年前にこのアルバムが再発されたのですが、いかんせん一般的にはマイナーな作品ゆえ、自分の住んでいる所ではまず手に入らず、気づいたら廃盤になっていました。


多分、まだインター・ネットなんかもあるか無いかくらいの頃だと思うし、当時は、音楽雑誌の広告を見て、東京や大阪なんかの輸入盤店に直接電話で問い合わせて、マイナーなパンク系の作品を地道に買っている頃で、
頭の中にはこのアルバムの存在はあったかも知れないが、そっちまで手が回らなかったみたいな感じだったと思います。


しかし、最近になって、この作品やJAZZ BUTCHERのアルバムが、
今流行りの 『 紙ジャケ 』 で再発されたので、この機会を逃したらまたいつになるか解らん・・・と思い、購入しました。


で、まずはJAZZ BUTCHERのアルバムを聴いてみました。


・・・うむ、やはり素晴らしい・・・やはり俺の記憶は間違っていなかった。


しかし、俺が記憶の中で、「良い感じだな・・・」と思っていたのは、
JAZZ BUTCHERの曲だとずっと思っていたのだが、どうもそれらしい曲が見当たらない・・・。


で、次にMAX EIDERのアルバムをかけたら・・・・・・1曲目が流れた瞬間、


「・・・・・・これだ・・・。」


流れるような疾走感・・・。


10年の月日が、たった1曲の・・・それも、文字通り曲がスタートした瞬間、
時間にして1秒あるか無いかの時間で、繋がったのだ。


音楽によって、”あの日 ” と ”今 ”が、一瞬でシンクロしたのだ。


これは、何も 「かっこよく言おう」・・・とかでも何でもなく、紛れもない事実である。


現実である。


しかし、スピーカーから流れてきたメロディは、あたかも ”夢 ” と ”現実 ” が交錯した、
・・・言うならば 『 白日夢 』 のような音楽だった。



" MY OTHER LIFE "   MAX EIDER (1987)




『 MY OTHER LIFE 』 ・・・僕のもう一つの人生。


歌詞が入っていなかったので、どういう事を歌っているのかは定かでは無いが、きっと自分の夢だったり、
恋だったり、そんな事を 『 もう一人の自分 』を主人公にして、歌っているんじゃないかと想像する。


まあ、歌詞の内容なんてどうでもいいんだけどね。


この美しいギターのメロディにただ身を委ねれば良いのだ。


世の中には名曲と呼ばれるものは数多くあるが、本当に 『 曲が始まった瞬間 』に名曲だと判る曲ってそんなに無いんじゃないかと思う。




こんなに素晴らしい音楽をやっている彼だが、何故か一般的な知名度は低いまま。


この作品の後も細々とだが作品を発表しているのだが、現在はレコード契約も無く、
音源を自身のサイトの 『 ネット販売限定 』 でリリースしているそうだ。


まあ、日本では心あるインディーズ・レーベルがちゃんとリリースしていますが。


このアルバムも、日本限定で200枚のみらしいんで、興味ある方は早めにゲットする事を勧めます。


たとえ、彼やJAZZ BUTCHERの事を何も知らなくても、買って後悔する事は絶対無いと保証します。


心から素晴らしいと思える音楽です。


ギター・ポップだパンク・ロックだとか以前に、こういうものを 『 音楽 』 と言うのだ。


 

果たして、今の音楽界で、『 音楽 』 と呼べるものってどれだけあるんだろう。


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