
最近、久しぶりに大量にCDを購入した。
いわゆる 『大人買い』 ってやつだ。
しかし、自分の買うのはほとんどが過去の音楽で、輸入盤が多い(輸入盤しか出ていない)ので、
値段は日本のCDの3分の1くらいで、たかが知れている。(そんなに裕福ではない)
勿論、最近の音楽も買うが、俺にとって 『聴いた事ない音楽 =(イコール)新譜』 なので、
新しいも古いも無いのだ。
まあ、そんな事はさておき(そればっかりやな)、そんな中からわりと最近のバンドを紹介したいと思います。
その名も、SOVIETTES (ソヴィエツ)です。
バンド名も相当かっこいいが、音の方も相当ヤバい事になってます。
四の五の言う前に、とりあえずこれでも喰らって下さい・・・。
" MULTIPLY AND DIVIDE " THE SOVIETTES (2005)
・・・めっちゃかっこええっ!!!・・・たまらん・・・ツボだ。
このバンド、パンク系のコンピ盤で名前は知っていたのだが、
たまたまYou Tubeをさまよっていた時に、このPV観てブッ飛びました。
一聴すると、単に 『勢いだけのパンク』 って思うかも知れないが、そうではないのだなこれが。
俺くらい色んな音楽を聴いてきた耳で聴くと、ある程度聴けば、その音楽の良し悪しは判る。
別に偉ぶる訳ではなく、本当の事だ。
伊達に20年近く音楽を聴いてきている訳ではない。
そんな訳で、このSOVIETTES に、他のバンドには無い、『独自のセンス』 を感じたので、
その 『予感』 を 『確信』 に変えるべく、他の曲も観てみる事にした・・・・・・いくら俺とて、
1曲ではさすがに判断しかねるので。
" THE LAND OF CLEAR BLUE RADIO " THE SOVIETTES (2003)
・・・う~む、これはもしかしたらすごいバンドかも知れない・・・。
何と言うか、センスがブッ飛んでいる・・・。
そして、楽曲もセンスが良いが、曲のタイトルも独特でかっこいい。
何気にタイトルって結構重要で、こういう所にミュージシャンのセンスって表れるものなんです
(統計学的に)。
しかし、この2曲だけではさすがの俺様も判断しかねる・・・(あれ?なんか胡散臭い感じが・・・)
2曲共、『勢い系』だし・・・。
・・・と言う事で、ちょっとシットリ系の曲も聴いてみて判断しよう・・・。
" TONIGHT " THE SOVIETTES (2004)
・・・なるほど、なかなか良い感じじゃないですか・・・。
勢いだけではない、ソング・ライティング能力を感じますな。
でもね・・・激しい曲のアクセントとして、こういう静かな曲をやるってのはどこのバンドでもやる
常套手段だからね・・・。
これではいまいち決定打に欠けると言わざるを得ないですな・・・。
まあ、一応あと1曲だけ聴いてみて処分を決定したいと思います
(何様やねん・・・てか、処分て何やねん)。
" #1 IS NUMBER TWO " THE SOVIETTES (2004)
・・・私が間違っておりました・・・煮るなり焼くなり土下座するなり、好きにして下さい。
これ、本物です。
マジですごい。
" #1 IS NUMBER TWO " (ナンバー・ワン・イズ・ナンバー・トゥー) て・・・、
並みのセンスじゃねえ・・・。

・・・と言う事で、「これはもう間違いない!」と自分の中で 『ゴー・サイン』 が出たので、
さっそくアルバム3枚全てをアマゾンのマーケットプレイスで購入(そこしか在庫が無かった)。
つっても、例によって輸入盤なので、3枚合わせても3000円もしません。
こんなに素晴らしい音楽なのに!・・・いかに日本のCDがボッタクってるかが解るってもんだ。
・・・と言うか、これ程のバンドなのに何故に国内盤が出ていないのだ。
ハッキリ言って、これ以下のバンドなんて腐る程いるでしょうが。

一応、画像上げときますが、見ての通り、ジャケット・デザインも色違いの統一された物で、
ここでもセンスを感じます。
いや~・・・こんなかっこいいバンドを見つけられてよかったよかった・・・これにて一件落着。
・・・とはいかなかったのだよこれがっ!!
やはり、音楽って実際にアルバムを1枚・・・もしくは全て聴いてみないと解らない事があるのだなと、
20年聴いてきたにも拘らず、思い知らされました・・・このバンドには・・・。
今回紹介したシングルと思われる曲は、全てメイン・ヴォーカルが同じ人(一番美形なお姉さん)だったのだが、
何と!・・・アルバムのクレジットを見ると、メンバーの名前の下にこんな文字が・・・。
" everybody sings "
・・・どういう事?・・・全員て・・・。
まあ、恐らく 『バック・コーラスを全員でやってますよ』 的な意味なのかなと思って、
ちょっと嫌な予感はしたが、さほど気にも留めずに聴いてみた。
で、1stアルバムの1曲目が始まった瞬間、謎が解けた・・・と言うか、予感的中。
あの美形姉さんの 『良く通るハイトーン・ヴォイス』 とは真逆の、
何だかモッサリした低いがなり声・・・。
「誰?」
ようやく2曲目で、聴き覚えのある 『あの声』 が聴けたが、
その後はまた別の姉さんが歌っている・・・。
その次は、またあのモッサリした、耳障りな「がなり声」・・・。
あげくの果てには、ドラマーの男の歌・・・と言うか、
ヴォイス・パフォーマンスみたいなのも入ってくる始末。
結局、アルバム1枚通して、俺が勝手にメイン・ヴォーカルだと思い込んでいた 『あの声』 は、
シングル曲以外は、ほとんど聴けず仕舞い。
何かの間違いだろうと思い、気を取り直して次のアルバムを聴いてみる・・・。
またあの「がなり声」からスタート・・・で、次の曲で、『あの美声』・・・
・・・で、また「ヴォーカル取っ替え引っ換え状態」・・・・・・。
何でやねん・・・。
つうか、これってどうなん・・・?
いや、どうもこうも、おかしいに決まっとるやんけ!!
半分サギに遭った気分だ。
また、メロディーが良いだけに、余計にタチが悪い。
全曲、美形姉さんが歌えば良いものを、何を狙ってるのか解らんが、
せっかくの良い曲も台無しだ。
・・・て言うか、こういうケースってあまり経験した事ないので、正直理解に苦しむ。
普通に、リード・ヴォーカルが決まっていて、歌が下手なバンドだったら、諦めもつく。
でも、この人達の場合は、あの美形姉さん(名前と顔が一致しない)が歌った曲は、
めちゃくちゃ良いのだ。
なのに、アルバムの半分くらいは、ヘタクソな人が歌っている・・・。
しかも、勢いのある 『パンクな曲』 に限って、あのモッサリした人が歌うので、勢い半減である。
しかも、ご丁寧に、1stも2ndも両方、最初と最後の曲をあの「モッサリ声」で固めているのが腹立つ。
「歌がうまい、へた」以前に、ヴォーカル向きの声ではない。
バック・コーラスでもちょっと厳しいと思う。
ドラマーの男が歌うのは、半分ジョークみたいな感じなのでまだ許せる。
こういうのって、ある意味では、『セルフ・プロデュース能力の欠如』 とも言えると思う。
半分冗談でやってるのかも知れないが、これはちょっと笑えない冗談だ。
だって、誰が聴いても、曲によっての 『クオリティの差』 が明らかだから。
その証拠に、PVを製作した曲では、全て同じ人が歌っている。
これは、外部の人間のアドバイスがあっての事とも思える。
ビートルズにしたって、いくら曲が良くても、全曲リンゴ・スターが歌っていたら売れないだろう。
例えがあれだが、ボウイにしても、布袋の曲をヒムロックが歌うから良いのだ。
そういう事です。
で、半ば諦めの気持ちで、3rdアルバムを聴いてみたら、
何とほぼ全曲があの美形姉さんのヴォーカルだったのだ!
これは明らかに 『軌道修正』 したのが判る。
多分、メンバー自身が 『本気で売れる事』 を考えての事だと思いたい。
まあ、聴いてる時は 『いつヴォーカルが変わるか』、ハラハラしっぱなしだったが・・・。
音楽を聴きながら、こんなに 『ハラハラした』 のは初めてだ。
まあ、良く言えば、『スリリングなバンド』 とも言えるが・・・。
そんなスリルはいりません。
ただ、最後に出したアルバムが2005年なので、その後活動しているかは定かではないが、
もしまだやっているなら、次こそは 『全曲美形姉さん』 でお願いします。
それだったら、普通に売れるって・・・絶対。

ちなみに、これから買う人は、曲によって 『バラつきがない』 と言う意味で、
3rdアルバムを最初に買った方が良いと思います。
で、免疫ができたら、他のアルバムを買う・・・みたいな感じでひとつ。