もうご存知の方も多いと思うが、先日、アメリカのベテラン俳優のポール・ニューマンが亡くなった。


自分は、今日その事を知った。


83歳だったらしい。


まあ、長生きと言う程でもないかも知れないが、監督・俳優として3度のアカデミーを受賞し、

最近まで、常に ”第一線” で活躍し続けた彼は、充分に人生を全うしたと言えるんじゃないだろうか。


ただ、安らかに眠ってください・・・と言いたい。




自分は、彼の映画を全て観た訳ではないが、代表作と言われるのは何本か観た。


で、どれも、映画としての完成度も高く、演技も素晴らしかったのだが、何より印象的だったのが、

彼の、独特の ”哀愁を湛えた表情” だった。


どことなく、”悲しげ” なその瞳・・・。


誰もが憧れる ”映画スター” であり、”タフガイ” なイメージのある彼だが、映画の中では少年のような・・・

・・・俺みたいな若造なんかと同じような表情をしていたのだ。


そんな所に、とても親近感を感じた。



そんな彼の ”男気” 溢れるエピソードをいくつか紹介しよう。


1.50年の長きにわたり連れ添っている妻との鴛鴦(おしどり)夫婦ぶりについて・・・

「家でステーキを食べられるのに、わざわざ外でハンバーガーを食べる必要はないさ」


2.ブッシュ政権が進めようとしている富裕層の相続税減税について、

「私のような金持ちから税金を取らないのは馬鹿げている」


3.自家製のサラダを自慢していたニューマンは、冗談半分で食品会社「ニューマンズ・オウン」を設立。

純利益(2億2千万ドル)を全額、貧困に喘ぐ子供達に寄付している。



・・・・・・どうだろう。


俺には、これが ”スターのおごり” 的な、イメージ・アップを狙った戦略だとは思えない。


映画の中の役柄そのままの、気取らない彼らしい ”さりげない優しさ” を感じる。


まあ、はっきり言って、2億2千万ドルなんて、ちょっとでも金に執着がある人間ならば、とてもじゃないが寄付しないだろう・・・。


でも、彼にとってそんな事は大した事ではないのだろう。


だって彼は、たまたま金持ちになってしまっただけの、 ”俺達” と変わらない ”若造” なのだから。





映画 ”スティング” での彼のセリフ、

「詐欺はむなしい・・・復讐してもルーサー(殺された仲間)は戻らん・・・」  


・・・・・・そう、彼にとっては、”金” なんて何の意味も持たないのだ・・・。


”むなしい” だけなのだ。


映画でも実生活でも変わらない彼は、”本物の俳優” であり、”本物の男” だったと思う。



またひとり、”本物” が逝ってしまった・・・・・・合掌。






" RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (雨にぬれても)"   

映画「明日に向かって撃て!」のワン・シーンより (1969)

http://jp.youtube.com/watch?v=howEAqstkzQ



俺、この曲死ぬ程好きだ・・・。


思うに、この曲ってポール・ニューマンの為に創られたんじゃないかと思う・・・気もする。


そして、このシーンでの彼の、演技であって演技でない ”素(す)の演技” が素晴らしい。


彼は笑顔がかっこいい。

 

せっかくなので、B.J. トーマスが歌うヴァージョンもどうぞ。


" RAINDROPS KEEP FALLING ON MY HEAD (雨にぬれても)"    B.J. THOMAS (1969)

http://jp.youtube.com/watch?v=HYEvz0oniCM&feature=related



いい声してるな・・・ちなみに、俺の尊敬する山下達郎氏も、この人の歌が好きらしい。