前回のJELLYFISH つながりという事で、今回はUNICORN (ユニコーン)です。
現在は、PUFFY のプロデューサーやソロとしてお馴染みの、奥田民生が在籍していたバンドですね。
UNICORN は、それまで、BOOWY やJ(S)W (ジュンスカ) などを聴いていた自分が、初めてリアルタイムでハマったバンドだった。
まずは、1stアルバムから、この曲をどうぞ・・・。
" MAYBE BLUE " UNICORN (1987)
http://jp.youtube.com/watch?v=oH7tIR3elHQ
・・・つうか、若っ!! 若すぎる。
この映像、最近アップされたばっかだが、こんなの初めて視た。
これを持ってる人もすごいが、当時、既にNHKに出てたというのもすごいな。
日本の国営放送もなかなかやるな・・・というか、こんな激レア映像があるなら是非とも再放送するべきだ!
しかし、この頃の奥田民生は、今と比べると別人のようだ。
しかし、この頃から既にその圧倒的なソングライティング能力と、素晴らしい歌唱力は出来上がっている。
この路線を続けていれば、違った形でもっと早くにブレイクしていた可能性もある。
しかし、このシリアス(?)路線は1stアルバムで完結し、早くも次のアルバムで彼らは後の音楽性や、現在の奥田民生の音楽性にも通じる、”やや、おちゃらけた路線” へと移行していく事になる・・・。
" I'M A LOSER " UNICORN (1988)
http://jp.youtube.com/watch?v=PdpGhMe57FU&feature=related
" SUGAR BOY " UNICORN (1988)
http://jp.youtube.com/watch?v=B1oa_Ic7rBI&feature=related
" 抱けないあの娘 (Great Hip in Japan) " UNICORN (1988)
http://jp.youtube.com/watch?v=-FJD_9YHaAU&feature=related
” ×× (ペケペケ)” UNICORN (1988)
http://jp.youtube.com/watch?v=upUaRDhLRmg
" SHE SAID " UNICORN (1988)
http://jp.youtube.com/watch?v=m0zpCJBV90w&feature=related
”やや、おちゃらけた” とは言っても、これ以降のアルバムと比べれば充分 ”まとも” な曲もやっているこの頃。
個人的には、このアルバムや、次の「服部」くらいまでが、おちゃらけ度とポップな楽曲がうまく融合していて、一番好きな時期ですね。
”楽曲の充実度” という点で、BEATLES でいうと、「RUBBER SOUL 」 や「REVOLVER 」みたいなアルバムと言ってもいいかもね。
" 服部 (HATTORI) " UNICORN (1989)
http://jp.youtube.com/watch?v=PaNu8woXClw&feature=related
" パパは金持ち~君達は天使 " UNICORN (1989)
http://jp.youtube.com/watch?v=m2D-m75F8cc&feature=related
" 人生は上々だ" UNICORN (1989)
http://jp.youtube.com/watch?v=A4DbWiLyxCQ&feature=related
" 大迷惑" UNICORN (1989)
http://jp.youtube.com/watch?v=HWlkPvlRG04&feature=related
そして、きました・・・日本のロック・シーンの金字塔であり、彼らの代表作でもある「服部(HATTORI)」 。
「服部」って何?・・・って聞かれても僕もわかりません・・・メンバーもわからないそうです。
ジャケに写るおっさんも、「服部さん」ではないらしい。 あくまで、イメージだそうです。
しかし、「服部」というコンセプト(どんなコンセプトやねん)を元に展開していくというアイデアは、
おそらく、THE WHO 「TOMMY」 や BEATLES 「SERGEANT PEPPERS~」 といったアルバムを意識して創られたと思われる。
なにしろ、いきなり冒頭から、フルオーケストラによる過去の楽曲のメドレーで始まるのだ。
こういうセンスってそれまでの日本の音楽シーンでは、なかったんじゃないかな。
ある種の、「ロック・オペラ的」な展開と、雑多な音楽性という意味では、自分が初めて買った洋楽アルバムでもある、
QUEEN 「A NIGHT AT THE OPERA (オペラ座の夜)」 との共通項もある気もする。
そして、よくよく考えてみて意外だったのが、なんとこのアルバムに収録されている”大迷惑” が、彼らの初めてのシングルなのだ!
アルバム3枚目にして、初めてシングルカットするバンドなんて聞いた事ない・・・。
どういう経緯でそういう事になったのかはわからないが、これだけ素晴らしい楽曲を創れるバンドなのだから、いくらでもシングル・ヒットを狙えそうな気もするが・・・。
しかし、これ以降も、あまりシングルには力を入れてる感じがしなかったので、メンバーにある種の「アルバム志向」があったとも思える。
そして、何と言っても、このアルバムから正式に加入した阿部Bこと阿部義晴の存在が、このバンドの未来を決定づけたとも言える。
何気に、1stアルバムの時から裏方として参加しているので、満を持しての正式メンバーという感じかな。
この男の加入により、バンドの悪ノリ度、おちゃらけ度に拍車がかかり、ますます ”何でもあり” なバンドへと突っ走って、いや、暴走を始める。
特に、” 人生は上々だ ” における、ふざけっぷりは、阿部の加入なしにはありえない・・・というか、そもそも裏方だった男が、正式メンバーに昇格し、あろう事か、フロントに立って歌うなんて、普通のバンドではありえないだろう。
その辺の ”ユルさ” が、このバンドの素晴らしさであり、何よりメンバー自身が一番楽しそうなのがわかる。
他にも、阿部が歌う、”自分たちの所属事務所の住所” をそのまま歌詞にしただけの、"CSA" という、音楽史上、類を見ない程の馬鹿な曲があるが、初めて聴いた時は、腹を抱えて笑った(笑)。
・・・という感じで、駆け足で彼らの足跡をたどってきたが、このままいくと長くなるので、その後の活動はまとめて紹介します。
まずは、アルバム「ケダモノの嵐」から、タイトル・トラックを・・・
" ケダモノの嵐" UNICORN (1990)
http://jp.youtube.com/watch?v=FsnhBb46OdQ&feature=related
続いては、懐かしい映像ですが、伝説の「夢で逢えたら」のオープニングの映像から・・・
" 働く男" UNICORN (1990)
http://jp.youtube.com/watch?v=CKVNk8yMmfk
" スターな男" UNICORN (1990)
http://jp.youtube.com/watch?v=ygZn7PIFHCs&feature=related
この後、「おどる亀ヤプシ」 「ハヴァナイスデー」という、若干、企画物っぽいミニアルバムを挟んで、
リリースされたアルバム、「ヒゲとボイン」・・・こんなアルバムタイトルを平気でつける所が、素晴らしい。
しかし、内容は、タイトルに反してかなりディープな音作りになっている。
もはや、初期の面影など微塵もない。 しかし、一曲一曲の出来は相変わらず素晴らしく、当時は若干重く感じたが、今聴くと、とても聴き応えがある。
この頃あたりから、メンバーそれぞれが、自分の作曲した曲を歌うという、「BEATLES スタイル」が、定着してくる。
” ニッポンへ行くの巻 ” UNICORN (1991)
http://jp.youtube.com/watch?v=vmcHWhmccAE&feature=related
” ヒゲとボイン ” UNICORN (1991)
http://jp.youtube.com/watch?v=D43jbd3Gu2k&feature=related
その後、それぞれのソロ活動などを経て、約2年振りのアルバムとなった「SPRINGMAN」 だが、結果的にこれが彼らの最後のアルバムになろうとは、当時は思いもしなかった。
しかも、久しぶりにひっぱり出して、アルバムのクレジットを見てみたら、これが出た時には、ドラムの川西くんこと西川(どっちだ?)くんが脱退していた事に気づいた。
正直言って、これが出た当時は既に洋楽にハマりつつあった頃で、あまり熱心に聴かなかった記憶がある。
彼らが解散するって事も、当時、彼らが一日だけ担当した「オールナイトニッポン」で知ったが、その時も、それ程悲しいという感じがしなかった。
多分、何となく彼らの音楽に、「マンネリ感」を感じていたのだろうと思う。
それは、多分、メンバー自身が一番感じていたのだと思うが・・・。
だから、解散の理由も「仲が悪くなった」とか、「音楽性の違い」とかじゃなくて、自然の成り行きなんじゃないかなと思う。
というか、このバンドに限って、「音楽性の違い」なんてのは意味を成さないのは、ファンの方ならみんなわかってると思う。
そもそも、違う人間が集まってやってるのだから、「音楽性」が違うのは、最初からわかりきっている事だ。
でも、彼らの偉い所は、その個性の違いをうまくバンドとしての個性にしてしまった所にある。
要するに、「何でもあり」って事だ。
というか、なぜみんなひとつのジャンルに縛られるのだろうと、逆に思ってしまう。
ロック・バンドなのだから、もっと好きな事をやればいいのだ。
一体、誰に気を使う必要があるというのだ。 最近のバンドは、お行儀が良すぎると思う。
彼らのように、自由に、柔軟に、あくまで音楽的に、暴れればいいのだ。
彼らが解散してからもう随分経つが、その後のメンバーのソロ活動は、特に熱心に追いかけてはいない。
民生のソロも、最初の頃は聴いたが、それ以降はあまり興味がない。
別に、曲が悪い訳ではない。 相変わらず良い曲を創るなと思う。
でも、なんか落ち着きすぎというか、才能を持て余しているのか、出し惜しみしてるのかわからないが、なんかおもしろくない。
しかし、それって、UNICORN の後期くらいから感じていた事で、基本的にこの人の作風は変わってない。
で、最近になって気づいたのは、俺は、奥田民生が好きなのではなく、UNICORN が好きだったのだ。
もっと言うと、「UNICORN の奥田民生」が好きだったのだ。
EBI (堀内一史)、テッシー(手島いさむ)、阿部B(阿部義晴)という、民生に勝るとも劣らない、素晴らしい個性のソングライターの曲に囲まれていたからこそ、彼の曲もひときわ輝いていたのだ。
それは、他のメンバーも同じで、やはり単体では物足りなくても、バンドというひとつの集団の中では、素晴らしい個性となる・・・これこそが、バンド・マジックという物なんじゃないかな。
だから俺はバンドが好きなんだと思う。
そういう意味では、彼らは、誰が欠けても成立しない、本当の意味での ”バンド” だった。
解散したのも、「西川くんが抜けたから」ってのが、一番大きいんじゃないかな・・・そうであって欲しい・・・いや、そうに違いない・・・。
いずれにしても、彼らほど素晴らしい個性が集まっていたバンドは、日本では後にも先にもないと思う。
多分、これからもこんなバンド出てこないかもしれない。
でも、そうなっても、俺は彼らの音楽を死ぬまで聴き続けるので問題はない・・・。
” 与える男 ” UNICORN (1993)
http://jp.youtube.com/watch?v=IASjTnHV8YU
” すばらしい日々 ” UNICORN (1993)
http://jp.youtube.com/watch?v=qNpD7-2Pr-M&feature=related






