今回は、前回紹介したHAIRCUT 100 にテイストが似ているAZTEC CAMERA (アズテック・カメラ)を紹介します。
まあ、あそこまでファンキーではないんだけど、なんと言っても「声」が似ている。
そして、ヴォーカリストがイケメンで、作曲能力があり、なんと言っても「さわやかさ」が似ている。
このAZTEC CAMERA 、実質、バンドというより、Roddy Frame (ロディ・フレイム)という男の独りユニットである。
1964年、スコットランドのグラスゴーで生まれ、1981年には地元のインディレーベル、ポストカードよりデビュー。 その後、名門ラフ・トレードに移り、1983年、1stアルバム「HIGH LAND HARD RAIN」 発表。
驚くなかれ、この時まだ19歳である。
「天が二物を与えた」という言葉があるが、この人はまさしくそれだ。
この若さで、この才能で、このルックスである。
すごい奴は最初からすごいって事だ。
彼らの音楽は、「ネオ・アコースティック」なんて言われるが、個人的にはあまり好きな呼び名ではない。
確かに、「生音・生楽器」を生かした音作りではあるけれど、その楽曲は様々な音楽の影響から成り立っている。
彼らの曲の歌詞に、「壁に貼ってあった、ジョー・ストラマーのポスターがはがれている。 でもその裏には何もない。」・・・みたいな歌詞があるが、これは、「パンクの挫折」を意味している。
「女王に未来はない」と歌ったSEX PISTOLS だが、実際には彼らに未来はなかった。
それに気づいていたCLASH は、早々と「スタイルとしてのパンク」を捨て去り、新たな道を模索し始めた。
つまり、AZTEC CAMERA の音楽というのは、そういった事実を踏まえた上での、「パンクの反動」としての音楽なのだ。
単なるうわべだけの、能天気な「ポップ」ではないという事だ。
彼らの曲に感じる、ある種の刹那的な感じは、そういった背景が影響していると思う。
まあ、今となっては、彼らが歌った事はあくまで「時代の気分」で、パンクがその後の音楽やカルチャーに与えた影響は誰もが認める所であり、実際には「未来」があったわけだ。
あれから、20年以上経った今、彼らのメッセージは若干古びたかもしれないが、その瑞々しいメロディはまったく色あせていない。
その事だけで、充分だと思う。
OBLIVIOUS (想い出のサニービート) (1983)
http://jp.youtube.com/watch?v=j1gWCF0MPL4
STILL ON FIRE (1984)
http://jp.youtube.com/watch?v=hLj2J4buJsg&feature=related
ALL I NEED IS EVERYTHING (1984)
http://jp.youtube.com/watch?v=jIVMjy4N1o0&feature=related
SOMEWHERE IN MY HEART (1987)
http://jp.youtube.com/watch?v=8BF5wYYJRCs



