鋼の外皮    鉛の眼力



彼こそ名高い    ボギー大佐






ベリーヌ湾の南に面した


レンガ造りのジェノバの町から

たった一人でやってきた





昼間は  賑わう  港町

夜中は 妖艶美女 が誘う





火成岩の腕    土石流の脚

彼こそ名高い    ボギー大佐





笑わない    悲しまない

みんな知ってる    だけど知らない




なぜに強いか




強さ理由を




みんな      知らない



だけど知ってる




きっと


そうして生きてきた



孤高の人       孤独の人




彼こそ    名高い





ボギー大佐






 '11.10.27