来てくださってありがとうございます!


今年もよろしくお願いします!(遅


なんだか今シーズン暖冬過ぎてぽわぽわしてます。


では、毎月今更かよと自分でも思いますが、先月読んだ本、いってみよー!


(ネタばれ多めです。ネタばれに入る前に注意書きは入れますが、しんでもネタばれを踏みたくない方はブラウザバックを。)



読んだ本の数:26
読んだページ数:7571
ナイス数:595

殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)感想
生活必需品や学用品を与えられず、給食費も払ってもらえず、学校でも陰惨な虐めを受ける藤子。両親・妹ともに惨殺され、叔母に引き取られることに。自分は母親のようにはならない、と心に決めるが、どんどん母親と同じような道を辿ってしまう。うーん、この本だけだと、虐待の連鎖から常軌を逸した人格が形成され殺人鬼になってしまう、というある意味分かりやすい構図の物語だなあ、というのが正直な感想。でも宗教に傾倒する叔母の存在etc.続編で「何かある」のかな?と匂わせ要素があるので読みますか。しかし描写がえげつなくて疲れました…
読了日:12月30日 著者:

真梨幸子



ジョニ黒ジョニ黒感想
1975年の横浜が舞台。父親が居なくなって、アキラの母親は「オス犬」を拾ってくるようになる。「はたらくのに向いてない」日出男、ハーフだけど見た目は完全に外国人な友だちのモリシゲ、アキラとだけ意識を交信できる?シェパードのヤマト。うーん、ミシンと金魚が良かったので期待して読んだんやけど、教養のない私には正直何が言いたいのかよく分からなかったです。“詩小説”(って何?)、と帯にあったので、ポエムっぽいの好きな人には刺さると思います。
読了日:12月29日 著者:

永井 みみ




青の炎青の炎

感想



(ネタばれあります!)





昔読んだ「黒い家」が怖すぎて避けてた作家さん、ほんタメで「泣けるミステリ」と紹介されていたので手に取った。母親の離婚した元夫が家に居座る。母親と妹を守るために完全犯罪を企てる秀一。計画は完遂されたように思われたが──。紀子が秀一を「君」って呼ぶのが気になったり、言動がウザかったり、あと、秀一この状況でよく女の子にムラムラできるね?とかちょっと自分を過信し過ぎてて鼻につくなー、とか気になる所は多かったけど、緊迫感があって良かった。秀一自身よりも、秀一を庇って警察に嘘を吐く大門や笈川の友情にホロッとしたよー。



(ネタばれ終わり)


読了日:12月28日 著者:

貴志 祐介



禁断の罠 (文春文庫 よ 29-50)禁断の罠 (文春文庫 よ 29-50)感想
面白くなくはないけど…。作家陣の豪華さに勝手に期待し過ぎた。『ヤツデの一家/新川帆立』下衆い。『大代行時代/結城真一郎』それは無理があるで。『妻貝朋希を誰も知らない/斜線堂有紀』妻貝が境界知能なのは言動から明白。わざわざそれを説明したのは何でなん。『供米/米澤穂信』一番良かった。この文体で読みやすいっていうのが凄い。『ハングマン─雛鵜─/中山七里』アンソロジーの中にスピンオフぶっ込んだ上に完結してないのやめて。『ミステリ作家とその弟子/有栖川有栖』小学生が考えそうな童話突っ込みネタからのよくある復讐劇。
読了日:12月27日 著者:

米澤 穂信,新川 帆立,結城 真一郎,斜線堂 有紀,中山 七里,有栖川 有栖



薬草手帖ー⼼⾝を慈しむためにー薬草手帖ー⼼⾝を慈しむためにー感想
自分ではようやらんけど、美しい写真見てるだけで疲れが癒されるうう。しかし薬草は自己流でやるのはけっこう危険よな。自分で育てる気力もなし。
読了日:12月26日 著者:

新田理恵



さんかくさんかく

感想



(ネタばれあります!)





登場人物の誰にも感情移入できなかった…。所々(これはどういう意味なん?)と、理解できない発言にも出くわし、理解できないまま読了。伊東くん、恋人に何も言わずに異性と同居するのは誤解されて当然やし、高村さんに料理作ってもらって食費も払い忘れるって何?高村さんは家政婦やないで。華に対しても「普通じゃない」って…絶句。彼女は少なくともお前より地に足がついてるよ。高村さんはもう少し自分のこと大事にしてー!面白くなくはないけれど、もやーん。同じ作者の同じ系統の本なら最近発刊された「マリエ」の方をおすすめします。


(ネタばれ終わり)


読了日:12月25日 著者:

千早 茜



十角館の殺人 (YA! ENTERTAINMENT)十角館の殺人 (YA! ENTERTAINMENT)感想
実写化とのことで、何年かぶりに再読。ミステリの教科書。図書館に何故かYA!バージョンしかなかったのでこちらを。でも「衝撃の一行」を堪能する意味では文庫新装改訂版があるならそちらをおすすめします。(YA!の、重要な一文を流れの中にポイッと放り込んだ感じも嫌いじゃないです。)今じゃ考えられないくらいの喫煙者率の高さ(煙草の銘柄は何か関係してくるのか?ってつい深読みしちゃう)とか、島田潔の古き良き(?)名探偵像とか、ちょっと感傷的過ぎるようにも思うラストも、ま、人間らしくて良いなあ、と満足して読み終えました。
読了日:12月23日 著者:

綾辻 行人



QQ感想
百瀬曰わく「言葉に出番が残された感動などまやかし」とのことだがレビューは書きます。人の心を掴む天才・キュウを世界の頂点に連れて行く、そのために血の繋がりのない二人の姉は罪を犯す。キュウに人生の全てをかけるロク、ハチに無邪気にじゃれついてくるキュウ。巨額の資金と人員を注ぎ込んだ移動型無許可野外配信ライブ。殺害予告を送った犯人は誰なのか。最後まで作者の手のひらの上で踊らされたし、暴力と騙し合いの連続で気分良くは読めないけれど、心地良い疲労感と共に読了。正直重い(筋トレにもなる)ので精神状態が良い時にどうぞ。
読了日:12月22日 著者:

呉 勝浩



令和ブルガリアヨーグルト令和ブルガリアヨーグルト感想
ここまであからさまに案件な本、むしろ潔い!と面白半分で手に取った。乳酸菌擬人化小説のオタクの朋太子由寿が(株)明和で奮闘する物語。祖父が認知症なので大学院を諦めたっていうのがよく分からん。(父母は健在。)理工学部だったら学科によるけど修士まで行った方が就職は手堅いと思うんやが。でも岩手の実家があまりに前時代的でド肝を抜かれ、(まあ、こういう地域だとそういう結論に至るのかなあ)と納得。農協に加入しないと村八分って…岩手、怖いよ。史実に基づいた二次創作部分は世界史ちゃんと勉強した人には楽しめるのかもしれない。
読了日:12月21日 著者:

宮木 あや子



考えない 探さない ラクして整う住まい考考えない 探さない ラクして整う住まい考感想
この方は42歳でお家購入されたよう。間取りはすごく合理的だと思うけど、一階に玄関があって二階に全てのお部屋があるおうち、年齢と共にしんどくならないですかね…?いや、ディスってるわけではなく。今現在エレベーター無しアパート二階に住んでるけど、重い物買うと運ぶのがタイヘンで億劫なんよね(ぼやき)。気になるもの:ミーレの食洗機。最近は工事不要の食洗機もあるけど、引越の多い我が家、購入をためらう…。次の引っ越し先に設置スペースがあるかどうか運次第なので…。ビルトインの食洗機うらやましい。
読了日:12月19日 著者:

柳沢 小実



きこえるきこえる

感想




(ネタばれあります!)





物語×音声。(最終話は音声だけじゃないのでズルい気もするけど、面白かったので良し!)以下レビューというよりも皆さまの感想を読んでも私の頭ではよくわからなかった部分を書いてます。『聞こえる』ヘッドホンではなくスピーカーじゃないと聞こえない夕紀乃の訴え。結局夕紀乃の霊のようなものはどこに(何に)居たんでしょうか??『にんげん玉』タイトル自体の意味が謎。「百円玉」裏表事件と引っ掛けている?『セミ』ラスト近くでセミがピチピチのシャツにぶかぶかの革靴を履いてきた理由が全然分からないです!誰か分かる方おられますかー?


(ネタばれ終わり)



読了日:12月18日 著者:

道尾 秀介



不実在探偵の推理不実在探偵の推理感想
大学生・菊理現にしか見えない女性。彼女はダイスの目を使って、「ハイ」「イイエ」「ワカラナイ」「関係ナイ」だけを伝えてくれる、不実在名探偵。設定だけでめっちゃおもろそう!と読み始めたけど…まず文章が読みにくい。そして、ミステリ的にカッチリ説明してほしい箇所に詩的な表現を多用されわけがわからんくなり。一番の問題は「彼女はどこまでできてどこからはできないのか」があやふやな所。推理が進み、(え、それは分かるけどこれは分からんのや?)って混乱。そして結局「関係ナイ」の目は使わんのかーい!期待値高かっただけに残念。
読了日:12月17日 著者:

井上 悠宇



ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつくベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく感想
『交響曲第五番』冒頭の「ジャジャジャジャーン」は、「運命が扉を叩く」比喩だ、というのは嘘だった?生涯をベートーヴェンに捧げ、尽くし、それなのに相手にされなかった秘書・シンドラーの目線に立った物語。ベートーヴェンが耳病を患ってから使い始めた「会話帳」を改竄してしまったシンドラーの心境とは。崇高なベートーヴェンのイメージを守りたい一心で、あるいは自己保身の為に?しかしどうして改竄してしまったのか全く分からない部分も見つかり…。嘘は勿論駄目なのだけど、天才に出逢ってしまい人生が狂ってしまった彼を哀れにも思う。
読了日:12月15日 著者:

かげはら 史帆



クウネル特別編集 私の人生を変えた本 (MAGAZINE HOUSE MOOK)クウネル特別編集 私の人生を変えた本 (MAGAZINE HOUSE MOOK)感想
本棚に本を垂直に入れてその上にさらに本を垂直に入れてる本棚の写真が序盤から登場。上にのせる本はせめて横たえてあげて!本が!!傷むから!!!って勝手に人んちの本棚を見てエキサイト。林真理子さん「写真集とか童話より、文学を読め。(要約)」だ、そうです。

読了日:12月15日 著者:



地雷グリコ地雷グリコ

感想



(ネタばれあります!)





一見ギャル(死語)っぽい女子高生・射守矢真兎が、持ち前の勝負強さと頭の回転の良さで相手をこてんぱんにしちゃうのがなんとも痛快!グリコやだるまさんがころんだ、誰でも知ってる子どもの遊びにオリジナル(多分)のルールを加えてスリリングなゲームに変えた作者さんは天才。登場人物の中では唯一普通っぽい鉱田との友情以上?な関係、宿敵・雨季田(こっちは見た目清楚系)の手段を選ばない性格、真兎に煽られる生徒会の椚のキャラも良い。でも放火はあかんやろ。エピローグからしてこれは続きがあるのかな…?カイジとか好きな人におすすめ。


(ネタばれ終わり)


読了日:12月14日 著者:

青崎 有吾



小説集 Twitter終了 (単行本)小説集 Twitter終了 (単行本)感想
みんな大好きTwitter。ネットで友だちとか作れない民にはよくわからない感覚だけど、Twitterしか居場所がない人にとっては一大事だったんだろうなあ…。と、最早遠い昔の出来事のように感じる。怖い。ヲタク同士つるんで同人誌を作り、妖怪みたいなアカウントのおかげでリア友との縁を保ち、実名性と匿名性のバランスに縋り、亡くなった同級生を騙り悼み、果てはTwitterでしか繋がっていなかった助手との関係が切れる。書き下ろされた追悼文の、斜線堂有紀の最後の一文がなんとも切実なおかしみを持ってこちらに向かってきた。
読了日:12月13日 著者:

青井 タイル,足立 いまる,乙宮 月子,根谷 はやね,九科 あか,斜線堂 有紀



嘘をついたのは、初めてだった嘘をついたのは、初めてだった感想
一行目は全員「嘘をついたのは、初めてだった」から始めて二行目からは自由、というショートショートアンソロジー。こんな短編でこんなカタルシスを得られるとは!と身震い。正直よくわからんのもあったけど。『生まれる前から倦まれてた』西尾維新、『二十五万分の一』芦沢央が特に良かった。気になったというかインパクトがあったのは、『嘘コントパンケーキワイヤドテレフォンスーサイドゴーホーム』…なんじゃこりゃ。半分も理解できた気がしない、意味不明なのに面白い。矢部嵩さん、気になるけど手を出したら痛い目見るかな…どうしようかな。

読了日:12月12日 著者:



世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2)世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2)

感想



(ネタばれあります!)





ミステリ作家が死ぬ間際に書いたはずの原稿がない。隠し子だった燈真は、本妻の息子からその原稿の捜索を依頼され、生前全く面識のなかった父親の沢山いる愛人達や担当編集者に聞き込みを始める。アイディアは凄いし、それを形にするのも相当大変だっただろうなー、と思う。いや本当に凄い。でもお話としては面白いと思えなかったですごめんなさい。ミステリ小説に限らず、謎解き本とかでもたまに次のページが透けて見えてネタばれされるとすげー萎えるよな、っていうのだけはすごく共感した。(それを逆手に取った最後の「」の使い方は、うまい!)


(ネタばれ終わり)


読了日:12月11日 著者:

杉井 光



ヨルノヒカリ (単行本)ヨルノヒカリ (単行本)感想
恋愛感情が分からない木綿子。LGBTQというカテゴライズ、更にそこに含まれない性的指向というカテゴライズができたことで、生きやすくなった人もいるけれど、やっぱりどれにも当てはまらなくて、自分は異常なんじゃないか、と悩む人も居るやろうなあ。名前を付けられない、木綿子と光の関係性。恋人という名前を付けたがる周囲の人たち。名前やレッテルを付けることで分かった気になり安心するのが人間だけれど、分からなくて不安だからというのは差別する理由にはならない。世間の隅っこじゃなく真ん中で生きていく2人にエールを送りたい。
読了日:12月10日 著者:

畑野 智美



素敵な圧迫素敵な圧迫感想
変テコな短編6編。「素敵な圧迫」小川洋子オマージュか?と思ったけど違った。広美のドMっぷりが気持ち悪い!「ミリオンダラー・レイン」三億円事件を仕組んだのは誰だ。「論リー・チャップリン」息子の勝から金曜日までに十万よこせ、と言われた与太郎の思考が面白くてニヤニヤ。「パノラマ・マシン」双子世界へ行ける装置を拾った男の話。「ダニエル・《ハングマン》・ジャービスの処刑について」あのボクシングの試合に八百長はあったのか?「Vに捧げる行進」コロナ禍、ある商店街でシャッターにVの文字の落書きがされる事案が続出する。
読了日:12月08日 著者:

呉 勝浩



100年のレシピ100年のレシピ感想
料理が苦手な理央は、彼氏にフられたことがきっかけで大河料理学校に通う。設立者の曾孫・翔吾を介して超著名人・大河弘子と出会い、偉大な料理研究家である彼女の今までの人生を辿る連作ミステリー。著作や知己をたずねて彼女の生きてきた道のりを追うが、戦後のことは知り得ても、何故か戦中・終戦直後のことが何も分からず…というのが最大の謎であり、この作品の山場。各時代の風潮や世相も丹念に描き込まれており興味深い。時代が移り変わっても人間は食べることで生きてるんだよなあ、と当たり前のことをしみじみ噛みしめながら本を閉じた。
読了日:12月07日 著者:

友井 羊



三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)三千円の使いかた (中公文庫 は 74-1)

感想



(ネタばれあります!)





一人暮らしの美帆、まだ子どもが小さい専業主婦の真帆、子どもが巣立ったけど病気が見つかった母・智子、年金暮らしの祖母・琴子。それぞれを例に取って分かりやすくどうやってお金の問題を乗り越えるかのケーススタディを教えてくれる本。大問題なのは翔平の親だ。奨学金を親が勝手に借りちゃうってそれはダメでしょう。確かに結婚は本人同士の問題だからそれでも良いなら良いけど、結婚した後にさらにお金の問題が発覚or新しい借金を作って息子夫婦に押し付けてきそうな親である。ヤバい。それは結婚はしないほうが身の為だよ美帆ちゃん…。


(ネタばれ終わり)


読了日:12月05日 著者:

原田 ひ香



あなたの木陰 小さな森の薬草店あなたの木陰 小さな森の薬草店感想
裏表紙を見て夫がぽつっと一言、「魔女みたい…」。思わず笑っちゃったけど、そうやなー、善き魔女やね。今住んでる地域の図書館は貸出冊数が多いし新刊も割とすぐまわって来るので気に入ってるけど、ハーブ講座がある図書館は羨ましいなあ。写真の、ハーブや緑の美しさにうっとり。虫が苦手すぎる私には絶対無理な生活だけど(笑)。
読了日:12月05日 著者:

萩尾 エリ子



ミチルさん、今日も上機嫌ミチルさん、今日も上機嫌感想
45歳バツイチ無職のミチルさん。バブルの恩恵をガッツリ受けて苦労知らずで生きてきた。序盤、自分のヤバさに気が付かない彼女にイライラするけれど、ポスティングのバイトを始め、家賃交渉の会社に気に入られ、何故か昔の男たち(フったことはあってもフられたことはない)ともう一度会ってみるうちに変わっていく。なんだかんだで人がいいし、他人に対して思いやりもあるし、仕事もできちゃう。この年齢で常識をアップデートするって、分かっちゃいても、なかなかできないと思う。何歳になっても成長できる彼女みたいな人間に憧れる。
読了日:12月03日 著者:

原田 ひ香



そして花子は過去になる (宝島社文庫)そして花子は過去になる (宝島社文庫)感想
裏表紙の粗筋には「青春ミステリー」だとあるが、ミステリー…?私には合わなかったです、ごめんなさい。
読了日:12月02日 著者:

木爾 チレン



エヴァーグリーン・ゲームエヴァーグリーン・ゲーム感想
チェスにとりつかれた若者たちの物語。幼い頃の入院中に出会った透、瑠偉、輝。生まれつき全盲のため母親にピアノを押し付けられるも挫折した冴理。施設で育ち犯罪に手を染めて生き延びてきた釣崎。人生を捧げる何かに出会えた奇跡を圧倒的な熱量で描ききった渾身の一作。冴理が妹の莉帆と仲がよいのがすごく不思議だなー(ていうか母親が毒親過ぎてドン引き。)とか、え、そんな簡単に釣崎のこと赦せる?とか、心の狭い私は思っちゃったけど、そういう細かいあれこれがどうでもよくなるほどアツい!チェスのこと分からなくてもたのしめる作品です。
読了日:12月01日 著者:石井 仁蔵


そしてそして、今月のMVPは…!!



 

 石井仁蔵さんの「エヴァーグリーン・ゲーム」!!


道尾さんの挑戦的な作品「きこえる」はドーパミンどばどば出たし、考察厨心をくすぐりにかかるし、

青崎さんの新作「地雷グリコ」は、(グリコがこんなに面白い遊びになるなんて…!)と震えたけど、


デビュー作でこのクオリティの石井さん、推したい…!


是非、手にとってみてください。




最後まで読んでくださり、ありがとうございました!


では、良い午後を!