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楽天さんで洗剤まとめ買いしたら

どう見ても「何かあった」レベルでボッコボコの段ボールが届いて、引いてます。

 

まあ恐る恐る中身確認したところ無事(・・・多分。)だったので、いいんですけど・・・。

 

さて気を取り直して。

 

7月に読んだ本まとめ 3/6 からの続きです。

 


■四日間家族
ネットで集団自殺の為に集まった4人が山奥で赤ん坊と遭遇、その赤ん坊を犯罪組織から守るべく繰り広げられるスリル満点の逃走劇。SNSを使った息詰まる心理戦が今っぽい。なんの繋がりもなかった4人を繋いだのはただ無力な赤ん坊で、そこに「人間の価値は能力とイコールではない」という、現代人が忘れがちだけど当たり前な、でも大切なメッセージが込められている。(とか書いちゃうと我ながら陳腐だな。)それはともかく、未知のヤバい犯罪がぼこぼこ出てきて衝撃だった。えーと、どこからどこまでがフィクションなん…?調べるのも怖い…。
読了日:07月17日 著者:川瀬 七緒

 

 



■墨のゆらめき
この作者さんはやっぱり男性バディものを書くとずば抜けて生き生きしてんなあ、とニヤニヤせざるを得ない作品でした。(別にBLではないしやらしい意味ではなく、多田便利軒から入った読者としては(お、本領発揮してんな!)と嬉し懐かし、な気分になるという意味です。)ガチガチ真面目なホテルマン続と、非常識な自由人に見えて過去に影のある書家の遠田、という組み合わせ、良き。遠田はまだ「本来の書風」を披露していないようにも思えるし、代筆業もまだまだこれからという感じを受けたので、これは続編期待していいんですかね…?オススメ。
読了日:07月16日 著者:三浦 しをん

 

 

 

 



■ノッキンオン・ロックドドア2 (文芸書)

※※ネタバレあります※※

 

 

 


ネタバレなしでレビューしたかったけど無理でしたスミマセン。不可能・不可解専門の探偵コンビと、絶対零度の女警部補と、犯罪コンサル。かつて同じゼミの仲間だった四人の因縁の全貌が、遂に明らかにされる!(…という重めな最終話を除けば、いつもどおり軽めな連作短編集。)ちょっと理解不能だったのは「僕は倒理を犯罪者にしたくなかった」という動機。犬殺しの犯人を飼い主に教えに行くのは犯罪なのか?「倒理ならバレない復讐方法まで教えそう」ってこと?あと、いくら止めたくても普通刃物まで友だちんちに持ち込む?やりすぎでしょう。

 

 

 

※※ネタバレ終わり※※


読了日:07月15日 著者:青崎有吾

 

文庫化されてます。

 

ドラマも盛り上がってるみたいですね!(普段テレビ観ないので詳しくないですが。)

 



■金木犀とメテオラ
「ラブカは静かに弓を持つ」が良かったので他の作品も読んでみようと手に取った。ラブカとはまた違ったしんどさが心がずっしりきた。金銭的には恵まれている宮田佳乃、母子家庭で育ってきた奥沢叶の2人の少女を軸に描かれる高校生活。ライバルの一言では現せない、でも友人とも言えない2人の関係がとても細やかに描かれていた。落葉松の雨は金に光り輝いている。それは一瞬でも、心を照らしてくれただろう。綺麗事だけでは生きていけない世界でも、少女たちに幸あれ、と願わずにはいられなかった。メテオラ:ギリシャの断崖絶壁に建つ修道院群
読了日:07月14日 著者:安壇 美緒

 

文庫化されてます。

 

全部読んで余韻を味わい、(そういえば結局「メテオラ」って何だったの・・?)と、検索して(そうなのかー!)って鳥肌を味わうまでがこの本の醍醐味。



■数学の女王
またもやシリーズ一作目を読まずに二作目を読むミスを犯してしまった…。もしかしなくても警察小説読むの初めてかも。タイトルから勝手に数学に拒否反応起こしちゃうかも、と思いきや全然そんなことはなかった。むしろ警察内部の組織がややこしすぎて(警察庁…警視庁…どう違うねん!さらにそこから第何課とか分かれて更に公安とか出てきて頭から湯気が出そう。)挫折しそうになったが、後半はミステリぽい推理合戦が繰り広げられ、切ない読後感を残して無事読み終えた。男だらけの警察組織の中奮闘する主人公が健気で、思わず応援したくなった。
読了日:07月13日 著者:伏尾 美紀

 

 

 

ちなみにシリーズ一作目はこちら↓です。(読んでなくても↑は楽しめます。)

 

 


 



■移ろう暮らしに寄り添う道具
4人も子どもがいてこの丁寧な生活維持するの大変やと思う…。普通にすごい。
読了日:07月13日 著者:経塚加奈子

 

 


 

7月に読んだ本まとめ 5/6へ続きます。