皆さまいかがお過ごしでしょうか。


私は先月の気温のアップダウンに体がついてゆかず、しょっちゅう体調崩す→精神状態悪くなる

のループで結構つらかった…。



ある日経験したことないくらい痛い腹痛と偏頭痛と貧血による?ブラックアウトと過呼吸がいっぺんにやってきて、


(これは救急車呼ぶやつなのでは)


って人生で初めて思いました…。


でも119番しようにもケータイまでの数メートルがどうしようもなく遠く、

家のトイレでひとりで

「痛い痛い痛い」

「大丈夫大丈夫大丈夫(ていうか腹痛と貧血と偏頭痛と過呼吸が同時にきてるだけやから、こんなんで救急車呼んだらあかん!迷惑すぎ!)」(←自分で自分に言い聞かせてる)

と唱えてなんとかブラックアウトから復活し、ベッドまで這っていってダウン。(このあたりあんまり記憶がない)


外のトイレじゃなくて良かったー(そこ?)。



さて前置きが長くなりましたが今月は冊数こそ多いもののあまり読書に没頭できず…。


調子悪いとこうなりますね。


でもなんだろう、、、


陳腐な言い方になりますが、

読書って心の栄養なんです。


読まないと心がカサカサに干からびて死んじゃう。


なので読むことは一生やめないだろうなあ、と思います。



大げさに思われるかもしれませんが、

偶々手に取った本のたった一行に今までどれだけ救われてきたことか…。





ちょっと真面目に語ってしまいましたが、


今月のMVPは

「ゴリラ裁判の日」!


 

 


めちゃ読みやすいので普段本読まない人にもGW暇な時に読んで欲しい~。



では皆さま、今日も良い1日を!



4月の読書メーター
読んだ本の数:22
読んだページ数:5608
ナイス数:459

成瀬は天下を取りにいく成瀬は天下を取りにいく感想
成瀬、最初はただただ強いヒーローみたいな女の子なのかな、と思いつつ読み進める。ページが進むにつれ色んな成瀬が見えてくる。意外と涙もろかったり、我が道を行き過ぎて友だちの気持ちが読めなかったり、それで落ち込んだり、落ち込んでる自分に気が付かなかったり、不器用なとこもありつつ、成瀬は成瀬でしかないなあ。会って間もないのにいきなりミシガンに連れ込まれたら引きそうやけど、まあそういう滋賀県愛が強すぎるとこ含めて成瀬なのだろうな(苦笑)。島崎みたいな存在は偉大だから二百歳まで大事にするんよー。ゼゼカラよ、永遠に!
読了日:04月30日 著者:

宮島 未奈



人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)人狼村からの脱出 狼を見つけないと、殺される (脱出ゲームブック)感想
体験型謎解きイベント「リアル脱出ゲーム」初の書籍版。ど田舎暮らしで到底現場に行けない私には嬉しい本。謎解きはそれほど難しくなく、初心者向け。どうしても解けない時用に、公式サイトにヒントがあったが無くても進められると思う。しかしラスト問題だけ異様に難易度が高く、ヒント見ても中々解けなかった…。「脱出ゲームブック」シリーズのvol.1なのだがvol.3の「十人の憂鬱な容疑者」の方が謎解き、物語共にブラッシュアップされており好みでした。(vol.1とvol.3、内容に関連性はありません。)
読了日:04月30日 著者:

SCRAP



命とられるわけじゃない命とられるわけじゃない感想
逝ってしまったもみじが「着替えて」戻ってきたかのようなお絹との出逢い。スピリチュアルなことは信じないけれど、人間なんかには預かり知ることのない運命や奇跡って絶対ある。謙虚な姿勢で生きなはれ、と猫に背筋をてちてち、と叩かれている気分になった。村山氏、相変わらずぶっとんでおられ、全然完璧な人間なんかではないところが好きです。猫への愛が語られているにも関わらず、人間への愛憎…と一括りにしていいのか分からない何か、がにじみ出ていて大好きな一冊。
読了日:04月28日 著者:

村山 由佳



名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件名探偵のいけにえ: 人民教会殺人事件感想
多重解決、特殊設定、と流行りの要素てんこもり。そしてカルト教団による集団自殺って実際にあった事件なんだ、と戦慄。序盤から綺麗に伏線が張られ、それを一つ一つ丁寧に回収し、何度もどんでん返しを繰り返し、最後まで手抜かり無くミステリ小説としてきっちり詰めた作品だった。(主人公、こういう時になぜそんな冷静?)と思うシーンがいくつかあったがそれ以外は文句無しパーフェクト。信仰は人を支えるためにあるべきだと思うのだが、人間は主観でしか物を見れない弱い生き物で、そこにつけ込む宗教が存在することに強い脱力感を覚える。
読了日:04月25日 著者:

白井 智之



おいしいごはんが食べられますようにおいしいごはんが食べられますように感想
胸焼けがする…と思いながら、最後はスッキリ終わらせてくれるよね?と期待しながら読んだけど最後まで胃がムカムカした。体調悪くて早上がりして何でお菓子作って職場に持ってこれるのか芦川さん。二谷さんも何考えてるのか謎過ぎる。ここから自分語りなのだが、昔の職場で毎年巨大スイカを持ってくる取引先がいたことを思い出した。そして何故か切るのが経理の女性の私たちの役割…。暇な時なら耐えられるんだが、間違えると厄介な仕事が立て込んでいる時にスイカ切り分けて皆に配って皿洗いまでとなるとマジ切れしそうになった。っていう思い出。
読了日:04月24日 著者:

高瀬 隼子



回樹回樹感想
著者初のSF短編集。なんとなく「楽園とは探偵の不在なり」を思い出させる。本当の愛の定義、骨にまで刻まれた信仰、映画の魂、人の生死の意味、人種差別、そして再び愛とは何か。6編のテーマはそれぞれ違うけれど、行き着くところは、人って死んだらどこに行くの?人を好きになるってなあに?という、とても無邪気な子どものような無垢の問い掛けが核になっている。面白くなくはなかったけれど、こんなもんじゃないだろ、斜線堂有紀!(敬称略)と言いたくなった。もっと脳みそ掻き乱すようなスゴいやつ、期待して次作を待つ。
読了日:04月23日 著者:

斜線堂 有紀



サーカスから来た執達吏サーカスから来た執達吏感想
「方舟」が良かったので他のも読んでみたくて手に取った。大正の大地震で一家全滅した絹川子爵の財宝を巡る華族間の奇妙で熾烈な争い。もうこの時点で面白いの確定。そしてなんと言ってもサーカスから逃げてきた少女ユリ子の奔放さ、頭のキレの良さに舌をまく。ただの世間知らずなお嬢様であることに満足せず、自分というものを確立していく令嬢・鞠子も格好良い。(というかこの小説、女性陣が全員強くて好き。)この時代あたりの華族と庶民の隔たりや、価値観や言葉遣いってこんな感じだったのかなあ、と夢想するのも愉しかった。おススメ。
読了日:04月21日 著者:

夕木 春央



レプリカだって、恋をする。 (電撃文庫)レプリカだって、恋をする。 (電撃文庫)感想
ほんタメを見て、超絶久しぶりにザ・王道恋愛系ラノベに手を出してしまった。誰だって一度や二度は「自分の替わりに学校行ってくんないかな」と夢想したことがあるだろう、まさにその世界が、すごく透明感のある文章で描かれている。レプリカなのに、恋をしてしまったナオ。初めての動物園や、お祭りの描写がもうキュンキュン過ぎて身悶えしてしまった。鼻血出そう。オリジナルの方の素直も、最初はただの嫌な奴に思えたけど、彼女なりの葛藤も段々見えてきて、徐々に関係性が変わってくると、2人それぞれの幸せを願わずにはいられなくなった。
読了日:04月18日 著者:

榛名丼



紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)感想
QuizKnockの須貝さんが推してて面白そうだと思ったので読んでみた。うーん、これがゲーム本や脱出ゲームの筋書きとかなら面白いかもしれないけど小説としては評価できない。初っ端から突っ込みどころ満載で、読むの止めようかと思ったけどなんとか完走。山火事が迫ってきてて脱出策も確定してない、救助がいつ来るか分からない状況でよく皆寝れるね?!燃え盛る森林を前にフォーリンラブ(古い)してる場合やないでー。生存と真実、選ぶべきは生存でしかないでしょ、と裏表紙の粗筋にまで突っ込みを入れてしまった。悪い意味で疲れました…
読了日:04月17日 著者:

阿津川 辰海



穴あきパズルアドベンチャー 魔王塔からの脱出穴あきパズルアドベンチャー 魔王塔からの脱出感想
表紙カバーにも本文ページにも穴が開いていて、それをうまく使った謎解きをする本。(穴、手作業で開けてるらしい…たいへんだね…。)問題によりかなり難易度にバラつきがあった。拍子抜けする問題もあれば、ゲシュタルト崩壊しそうになった問題も(笑)。第一章から解く物語形式にはなってるけど特に複雑な話じゃないので最終章以外は好きな順に解いてええんと違うか、と個人的には思います。概ね満足だけど、最後の問題だけ(それはルール違反なのでは?)とモヤりました。
読了日:04月17日 著者:

堺谷 光



ゴリラ裁判の日ゴリラ裁判の日感想
第64回メフィスト賞満場一致は伊達じゃない。誰より賢いゴリラ、ローズはある日、「人間の子どもを助けるため」という理由で夫のゴリラを射殺される。人間と他の動物の違いとは?という深く重い問いがテーマにも関わらず、とても読みやすく一気に読めた。法廷で最後に語られた「たとえ私がゴリラでも、私は人間である。」というローズの言葉がこの物語を象徴している。そしてこれはローズという繊細で強い少女が、自分が何者なのかに悩み、傷つき、成長していく物語でもある。そこに自分を重ね、勇気づけられる読者は多いだろう。おススメの一冊。
読了日:04月15日 著者:

須藤 古都離



好きになってしまいました。好きになってしまいました。感想
三浦さんのこの手の特にテーマがはっきり設定されてない(厳密には違います)エッセイ、久しぶりではないでしょうか。もう読む前からニヤニヤ(←気持ち悪い)。相変わらずのオタクっぷり、濃ゆい友人たち及びご家族を堪能。しかし前ほど笑えないのは何でだろう。年月を経て私の感性が変わったのか三浦さんが丸くなられたのか。色んな所(HABA,VISA,KITTE、読売新聞etc.)に寄稿したものを集めたものなので「我が道を行く!」では許されない大人の事情もあったのだろうな、と推察する次第です。ああ、爆裂しをん節をもう一度…。
読了日:04月13日 著者:

三浦 しをん



聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)聞く技術 聞いてもらう技術 (ちくま新書 1686)感想
「ただ話を聞いてもらう」ことって本当に効果てきめんで、そして話を聞いてもらうためには「自分が聞く」ことから始めよう、その循環がうまくいくと社会全体が良くなるよ、という趣旨の本。話を聞いてあげる第三者をケアしてあげる第四者の存在も重要である、というのも大いに頷けた。話としては分かるし実際そうできたらなあとは思うけども、楽観的過ぎるとも思った。聞いて欲しくてモジモジしてる人に「どうしたの?」って声をかける余裕のある人、ほとんどいないと思う。そして家族も友だちもいない人、悲しいかな結構いるのでは?うーん。
読了日:04月11日 著者:

東畑 開人



暮しの手帖 5世紀23号暮しの手帖 5世紀23号感想
岡田美佳さんの刺繍画に心惹かれて、普段あまり買わない雑誌だけど、購入。世の中には知られていない凄い人がたくさんいるのだなあ…。そして、春野菜特集の「ザ・健康」な感じとフランスのおやつと朝食の「脂質と糖分パンチ!」な感じのギャップがすごすぎて🤣

読了日:04月10日 著者:



変な絵変な絵感想
絵×ホラー×ミステリという斬新な発想。ホラー系は苦手なんやけど、流行りに乗っかって、つい…。結論:結局、一番怖いのは人間よな…。容疑者のアリバイのタイムテーブルとか現場の地図とか、普段ミステリを読んでると頭がごちゃごちゃしがちな所を、親切に要所要所で再提示してくれるので非常に読みやすい。ミステリ入門としてもおススメ。表紙の女性がのっぺらぼうなのは何でなんだろう?とか、最後のシーンで出てくる優太が好物とする食べ物に意味はあるのか?とか、色々深読みしたくなりますねぇ。今後も、雨穴さんの活動に期待してます。
読了日:04月09日 著者:

雨穴



5分間リアル脱出ゲーム人生5分間リアル脱出ゲーム人生感想
生きることは謎を解くこと--人生の様々なシーンで訪れるピンチを、謎解きで乗り越えろ!という趣向の本。一応「5分で解けるから、隙間時間にちょうどいい」という触れ込みになってますが、私にはとてもじゃないけど無理でした。10本入りなので50分でオールクリアできるはずですけどね…何日かかったんでしょうね…(涙
読了日:04月08日 著者:

SCRAP



橋の上で橋の上で感想
「くまとやまねこ」のタッグ、ふたたび。理不尽なことがあったときに開きたい、心をさらさらと撫でてくれる絵本です。
読了日:04月08日 著者:

湯本 香樹実



※※次の本ネタばれあります※※






ジェリーフィッシュは凍らないジェリーフィッシュは凍らない感想
ほんタメを見て。1983年U国、気嚢式浮遊艇のステルス機能試験を極秘裏に進めていたファイファー教授らの乗った機体が雪山に不時着、そこで起こる連続殺人。女性1人と男5人、三部屋(二段ベッド有)にどう割り振ったの?って思ったり、割と早い段階で何となく犯人が分かってしまったりするけど、面白かった。ミステリというよりSFっぽいパラレルワールド感、良き。最後まで本名を明かさなかった犯人のレベッカへの愛に胸が締め付けられた。アメリカの広大な空を、フワフワ空中散歩する海月…最先端のはずなのに牧歌的で、なんとも心躍る風景
読了日:04月07日 著者:

市川 憂人




※※ネタばれ終了※※




嫌いなら呼ぶなよ嫌いなら呼ぶなよ感想
久しぶり過ぎてほぼほぼ初めましてな綿矢りささん、え、面白いやん!深夜のテンションじゃないと読めないけど。主人公が(なんなら脇キャラも)全員ヤバい奴で、現実にいたら全力で距離を置く。でもアクの強さがクセになって、遠巻きに観察したい。めっちゃ感情移入…はできないけど、「なんかわかるわー」というこの感じ、どう説明したらいいのかわからない。全話パンキッシュで尖ってて良い。最終話、賛否分かれてますがフィクションだと信じるならば!!好きです。最後のオチのメールが面白すぎた。老害と呼ばれないように気をつけましょう。
読了日:04月06日 著者:

綿矢りさ



帆立の詫び状 てんやわんや編 (幻冬舎文庫 し 50-1)帆立の詫び状 てんやわんや編 (幻冬舎文庫 し 50-1)感想
面白かった。あえて苦言を申し上げるなら、一行開けを多用するのやめてほしい。ここで一行開ける必要ないやろ、というとこでポコポコ一行開けがあり、停止中のエスカレーターに乗ったり降りたりする時のあれを何度も味わうような感覚に陥ってしまった…。でも内容は小説と同じくエンタメ精神に満ち溢れており、尚且つ「普通の三十代女性」の親近感も感じさせ、続編(あるよね?このタイトル的に)が今からめっちゃ楽しみです。あと、悪気なく失礼な言動を取るおじさんは消えたと思いきや忘れた頃に突然再来する傾向があるから気をつけるんやで~。
読了日:04月04日 著者:

新川 帆立



ペッパーズ・ゴーストペッパーズ・ゴースト感想
飛沫感染でその人の未来が一瞬見えちゃうことがある壇先生。猫を虐待した人間に報復を与える仕事をする二人組。別々に見える物語がどう絡んでいくのか、ワクワクしながら読み進めた。(タイトルの意味知らなかったけど、なるほどね。)私たちも小説の登場人物かもしれない。永遠回帰するのかもしれない。でも、必死にもがいて掴み取れる何かがあると信じている。ニーチェ読んだことがあるならもっと楽しめただろうなと思ったけど、このスリルとスピード感、荒唐無稽なのに一切の引っ掛かりを感じさせない筆致はさすが伊坂幸太郎。大満足の一冊でした
読了日:04月03日 著者:

伊坂幸太郎




※※次の本ネタばれあります※※






「みんな違ってみんないい」のか? ――相対主義と普遍主義の問題 (ちくまプリマー新書)「みんな違ってみんないい」のか? ――相対主義と普遍主義の問題 (ちくまプリマー新書)感想
タイトルのキャッチーさとは裏腹に(私にとっては)難解な哲学の本。昨今の世の流れにある「人それぞれ」という一見寛容に思える言葉の無責任さ、冷たさに切り込み、ではどうしたら良いのか?というのを考察している。ポイントは「より正しい正しさ」を、「当事者の同意を得て」構築していく、ということ。しかし目まぐるしい世の中の移り変わり、兎に角スピード感が重要視される現代において、集団でそれを実践するのは中々難しいだろうなあ…。しかし考えることを放棄するのは簡単でもしっぺ返しを食らうのは自分。思考停止への戒めになった。
読了日:04月01日 著者:

山口 裕之



※※ネタばれ終了※※

読書メーター