3月ですね。(遅


ここ数年、花粉症にならず、(なる年とならない年がある)シメシメ…😏


と思っていたのですが、


ある日、ムズムズ…ックシュン。

(あれ?なんかこれはヤバげ?)


今のところそこまでひどくはないですが、

これからが本番の花粉ちゃんに怯えています…。



さて前置きが長くなりましたが、先月もいっぱい読みましたのでまとめました。

だいぶ調子戻ってきたかな~。(メンタルを読めた本ではかる。)


今は本屋大賞候補作追っかけてます。

さすが、どの本もそれぞれの「面白さ」があって、色んな感情をじんわりかみしめ、余韻に浸るのが至福のひととき…。


中でも今月末に読んだ「方舟」は凄かった!!(!を100個付けたいくらい凄かった!)

メンタルの調子悪い時にはやめておいた方がいいですが、鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けました。正直まだひきずっている。

今のところ私の中で勝手に暫定一位です。

是非読んでみて下さい✨




2月の読書メーター
読んだ本の数:18
読んだページ数:4596
ナイス数:446

方舟方舟感想
山奥の地下建築へ探検に訪れた、かつての大学サークルの仲間たち。地震で出入口がふさがれ、脱出するためには、誰か1人が命を犠牲にしなければいけない。そんな中、殺人事件が起こる。犯人は誰なのか、犯人に生け贄になってもらおう──そんな空気が充満する中、犯人探しが始まる。こんな極限状態に置かれた時、自分ならどうするだろうか?考えることに耐えられなくて発狂すると思う。衝撃のラストに、放心状態からまだ抜け出ることができず。凄い本だとは思うが、万人にはお勧めできない。精神状態が良い時に読むことをおすすめします。
読了日:02月27日 著者:

夕木 春央



川のほとりに立つ者は川のほとりに立つ者は感想
すれ違ったままの恋人がある日事故に遭い、意識不明に。彼の家で発見した3冊のノートには子どものような拙い字が並んでおり…序盤はミステリめいているが、物語の主軸は発達障害(特にLD)。なんだかなー、障害の有無に関わらず、相手を慮る精神があれば、健常者も障害者ももっと生きやすい優しい世界になるんじゃね?と思う私は多分甘いんだろうな。みんなが同じはやさで歩けるわけない、ということぐらい小学生でも分かるのに、そのことを忘れないでいることができない大人の多さにげんなりするけれど…、明日がよい日でありますように。
読了日:02月25日 著者:

寺地 はるな



毎日、無理なく、機嫌よく。毎日、無理なく、機嫌よく。感想
メモ:白銀比率、A4用紙、紙袋
読了日:02月25日 著者:

香菜子



おしゃれな人が手放せない、おしゃれじゃないものおしゃれな人が手放せない、おしゃれじゃないもの感想
自分用メモ:「プラキラ」トライタン ペタルタンブラー ガラス製みたいに見える(デュラレックスぽい)が樹脂製。頑丈で耐熱温度100℃。今使ってるやつ割っちゃったらこれに乗り換えよう。
おしゃれな人が使うとジップロックまでおしゃれに見えてしまう不思議…。

読了日:02月24日 著者:



大人も知らない? ふしぎ現象事典大人も知らない? ふしぎ現象事典感想
ヨシタケさんの表紙にひかれて。ふしぎ現象…というより、雑学本と言われた方がピンとくるかも。専門で勉強してる人しか知らんやろ、と思うようなマイナーな心理学や経済学の用語を子どもでも分かるように、簡潔に核心を突いた解説していて、勉強になる。(時折「ん?どゆこと?」ってなるけど、それは自分で深掘りしよう、という気にさせられるのもお見事。)かと思いきやかなりどうでもいい小ネタが普通にぶっ込まれてきてガクッとなる(笑)。ヨシタケさんのイラスト兼解説にもクスッとさせられて、息抜きにはちょうどいい本でしたー。

読了日:02月24日 著者:



令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法令和その他のレイワにおける健全な反逆に関する架空六法感想
「リーガルSF」と銘打たれているが、現代社会への皮肉がものすごくリアルで、思わず「SFとは」ってググってしまった。動物の命権(からの勘違い男!女をモノ扱いするんじゃないよ。怒)、手作りご飯信仰(でもそれを仕事にするとイライラし出す夫、現実にいそう。)、某物流倉庫での労働問題、電子マネーetc.行き過ぎると現実になってしまいそうな話ばかり(というか既に現実に起きてそう)。最後の麻雀接待のお話だけ、麻雀のルールはおろか、雀士という職業についても全く知らない人間には入り込めず。麻雀知ってる人なら楽しめるのかな?
読了日:02月23日 著者:

新川 帆立



探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)探偵が早すぎる (上) (講談社タイガ)感想
父の死により莫大な遺産を相続することになった女子高生、一華vs彼女を事故死に見せかけて殺害しようとたくらむヤバい親戚一同。一華の唯一の味方、使用人の橋田が、「古い知人」である探偵を雇う。(橋田、何者よ。)筋書きは重いのに、コメディ?ラノベ?のような感覚でサクサク読めます。何よりこの探偵は、「事件が起こる前にそれを防いでくれる」強者。最後に出てきた一族の末娘がラスボス感醸し出してて、下巻への期待を煽ります。それにしてもこの状況でも普通に生活し、一族に立ち向かえる一華が強い。私なら無理だな…。下巻へ続く!
読了日:02月21日 著者:

井上 真偽



カラスは言った (単行本)カラスは言った (単行本)感想
ある朝目が覚めたらカラスが喋った。から始まるファンタジー?SF?かと思いきやの…。当事者でない人間があれこれ言うことの危うさ、それでも分かろうとすることの是非、自分の正義の軸がどこにあるのか、その根拠はどこからきているのか。色んなことを突きつけられて痛かったけど、読んで良かった。私はそれでも人間の善性を信じたい。だってそうしないと生きるのイヤになっちゃうじゃないか。人間としての体幹は弱くても、すぐ人を好きになっちゃう主人公、嫌いじゃない。読後感も良くて、おススメの一冊です。初めましての単語:不可知論者
読了日:02月19日 著者:

渡辺 優



SCRAPいじわるナゾトキBOOKSCRAPいじわるナゾトキBOOK感想
道尾秀介コラボのDETECTIVE Xが楽しかったので手を出してみた。かわいいキャラが煽ってくれます。図書館の児童書分類本なんやけど…ムズすぎ。ヒントものってるけどそれでも解けないやつとか普通に多かった…。あと、問題の次のページに答えが載ってるのが(多分紙質のせい?)透けて見えるところがあって、おーい!ってなりましたです。気分転換に丁度良いかと思います。
読了日:02月19日 著者:

SCRAP



彼女。 百合小説アンソロジー彼女。 百合小説アンソロジー感想
百合…?あんまり興味ないけどなあ、作家陣が私の好み過ぎるなあ、一応読んでおくか…と、軽い気持ちで読み始めたらぶっとんだ。秀作揃い過ぎる!!百合の概念がへし折られた。もとい、正しい方向へ直された。百合を避けている人にこそ読んで欲しい一冊。(以下敬称略。)織守きょうやにキュン死にさせられそうになり、斜線堂有紀の百合への愛に感嘆を覚え、乾くるみの捻りのうまさに唸らされ、しかしとどめはやはり相沢沙呼。緊迫感続く息をのむ展開、からのあのラスト、それってやっぱりあの人ですよね?ああ、絶望…。(満足。)
読了日:02月17日 著者:

相沢 沙呼,青崎 有吾,乾 くるみ,織守 きょうや,斜線堂 有紀,武田 綾乃,円居 挽



そして誰もゆとらなくなったそして誰もゆとらなくなった感想
電車の中では読めないエッセイ。主にトイレの話。私も朝井さんほどひどくないけどIBSなので爆笑しながらめっちゃ共感してしまった…。人生で一番大事なのは、清潔なトイレ。それな!朝井さんのスゴいとこは、かなり重めなIBSにも関わらず、外出や旅行や色んなことへのチャレンジを躊躇わないとこである。スタンプラリー的義務感からくる衝動だろうと何だろうと、やるやらないの二択で、迷わずやる方を選べる彼は、やっぱり選ばれた人間なんだなあ。そして全てをおもしろネタに昇華できてしまうのが天才すぎる。体には気をつけてほしいけど。
読了日:02月16日 著者:

朝井 リョウ



小説の惑星 オーシャンラズベリー篇 (ちくま文庫)小説の惑星 オーシャンラズベリー篇 (ちくま文庫)感想
伊坂幸太郎が、「小説ってどういうやつから読めばいいのか、とっかかりが分からん」っていう人に向けて編集したアンソロジー。伊坂幸太郎大好き人間としては、「伊坂幸太郎はこういう本の養分で構成されてるのねムフフ」と変態的満足感を得られましたが、小説を普段読まない人がこれを読んで「小説っておもろいやん!他のも読んでみよ!」ってなるかと聞かれると若干、否、かなり無理がある気がします。割と暗い気持ちになる話多めだし。『人間の羊』は特にウッてなりました。でもノーザンブルーベリー編も多分読みます。(何しろ変態なので。)

読了日:02月13日 著者:



悪と無垢悪と無垢感想
最初の方は(ドロドロ不倫系恋愛小説集か…?)ってげんなりして、途中で読むの止めようかな、と思ったが、物語の流れはチョロチョロと流れる小川からいつの間にか嵐の後の濁流に変貌、そこから抜け出ることができなくなっていた。息をするように嘘を吐き、その事に全く罪悪感を持たない人間というのはたしかに存在するが、ここまでくると最早ホラー。終盤はゾクゾクしっぱなしで、自分の世界が両手でグラグラと揺すぶられるような感覚に陥った。初読み作家さんなので詳しく分からないが、もっと世に知られていい作品と作家だと思う。
読了日:02月10日 著者:

一木 けい



早朝始発の殺風景早朝始発の殺風景感想
青春ミステリ小説。「青春は気まずさでできた密室だ」と帯にあるとおり、ミステリよりも、あの身悶えするようなアオハルさを堪能するのがこの本の楽しみ方なのじゃないかと。友だちとは言えないクラスメイトとの何もかも気まずい距離感とか、不器用でいて繊細な気の使い方とか、昔からよく知っていたはずの友だちのことを実は全然知らなかったりだとか、自分でもよくわからないツボで恋に落ちちゃったりだとか、あ゛ー、気恥ずかしさ満載。悶え死ぬ。でもこういうの嫌いじゃないです。ただ、ミステリを期待して読むと物足りないかもしれないです。
読了日:02月09日 著者:

青崎 有吾



此の世の果ての殺人此の世の果ての殺人感想
半年後に小惑星の衝突により滅亡する世界が舞台。そんな状況でなぜか律儀に教習所に通うOL、ちゃんと教習をする元刑事、トランクから発見される遺体。殺人犯を追う2人に思わぬ仲間が加わり、珍道中が楽しくてテンポも良く、思ったより軽やかな読み心地でスラスラ読めました。地味ながら丁寧に作り込まれたミステリも良かった。明日地球が滅びます、って言われたら私ならどうするかなー。外国に逃げて生き残っても、結局苦しみながら死ぬだけなら、衝突予定地点で降ってくる惑星を目に焼き付けながらの最期、結構アリだと私は思っちゃうな。
読了日:02月07日 著者:

荒木 あかね



営繕かるかや怪異譚 その参営繕かるかや怪異譚 その参感想
ホラー(特に日本の湿度の高い温度の低いホラー)は苦手なので極力避けているのだけど、小野不由美さんだけは読んでしまいます。今回も、怖かったー怖かったよー(涙)。けれど、怖さと同時に、人や人ならざるもの、無念の中で亡くなってしまった人の哀しみを感じ、そこに向けられる慈しみに満ちた目線が存在することに安堵を感じ、ほうっと息を吐いて、どこか穏やかな気持ちで読み終わりました。家というのは不思議なもので、ただの「箱」ではないんだよなあ…。どうか皆の「家」という居場所が居心地の良い、心安らぐものでありますように。
読了日:02月05日 著者:

小野 不由美



ほんの少しの工夫で、物と心を軽やかに 毎日、ふたり暮らしほんの少しの工夫で、物と心を軽やかに 毎日、ふたり暮らし感想
[自分用メモ]大事なのは、その時の自分が生活しやすいアイテム、システム、工夫、アイディアであって、物が少ないとかシンプルであるだとかではない。出しっぱなし、が良い場所もある。目的と手段が逆になってないか、時々立ち止まってみること。
読了日:02月03日 著者:

Shiori



剣持麗子のワンナイト推理剣持麗子のワンナイト推理感想
玉子ちゃんも良かったけど、やっぱり主役は剣持麗子が良き!コナ○くん並みに周りで人が死ぬの、怖くないんかな…絶対警察にマークされそうやけど…。今回も作者のエンタメ精神大爆発で一気に読めました。話の作り方も上手いんやけど、キャラの作り込みがスゴいんよな…一見ヘラッとしてるのにデキる刑事、橘のうざったさも計算され尽くされてる。同期のクール弁護士AI三神との距離感も好き。村山弁護士の件で若干心を入れ替えたのは素晴らしいけど、過労死するよ?!ってくらい働いてて、おばちゃんは心配です。ちゃんと寝てちゃんと食べてくれ。
読了日:02月01日 著者:新川 帆立

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