父の病気が分かって自分に何が出来るのかすごく考えました。

変わってあげる事も出来ない
病気を治してあげる事も出来ない

本当にもどかしかったです。 
それは私だけでは無く家族全員が思っていた事でした。


まず、入院し治療が始まると体力も落ちるだろうと思い少し豪華な食事をしに行こうと誘いました。
病気が分かってから初めて父と顔を合わせたのですが、表情は強ばっているように見えたもののいつも通りの面白おかしい父でした。
なので私もいつも通りにイジリ倒しました。

決して父の前で涙は見せないでいつも通りでいる事を心掛けました。


次に息子の事を凄く可愛がってくれていたのでなるべく沢山息子と一緒に過ごしてもらおうと決めました。
父にとっては息子の成長した姿が見れないという辛さもあったとは思うのですが、「◯◯(息子の名前)がおってくれたら病気の事考えんでええからええわー」と言ってくれていました。


後は温めると痛みが少し楽になると言っていたので、あずきのチカラ(レンジでチンして温める商品です)を買ってきました。
「なんやこんなもん」
といいながらも使っては「気持ちええなー」と言ってくれていました。


それから背中をさすると気持ちがいいらしく、父の背中を息子と一緒にさすりました。
会いに行ける時は毎回ひたすらさすっていたのですが凄く喜んでくれました。


書き残したい気持ちとかがあったら…と思ってレターセットも持って行きました。
でも、持って行くのが少し遅く父には書ける気力も残っていませんでした。


こんなわずかな事しか出来ない自分が悔しくてたまりませんでしたが、これくらいしか父にしてあげる事が出来ませんでした。

難しいですよね。
家族にとっても後悔のないように出来る事はしないとなと思いました。

思っている以上に病気は早く進行するし、元気なうちに食事に行ったり旅行に行ったりしたいなと思う事はしてねと、医療関係の友人が言ってくれました。
本当にそうだなと思ったので、悲しい気持ち辛い気持ちでいっぱいだし受け入れられない気持ちでいっぱいだけど、少しでも早く行動に移す事も大事だなと思いました。

少しでも後悔のないように