バタバタとお通夜の日になりました。
出棺の時、じいちゃんが車に乗せられるのを見てイヤイヤと泣きました。
とても悲しそうな顔で小さいながらにいつもとは何かが違うという事を理解していたのかもしれません。
「◯◯(父の名前です)◯◯(商業施設名)行こうかー」
と父の隣に行って毎日のように言っていた息子。
父が聞いていたらとても喜んだやろうな。


沢山の方がお通夜に来て下さいました。
大人の男の方が流す涙、あまり見る機会がなかったですがもらい泣きしてしまう程でした。
病気の事を伝える間もなくだったので皆さん驚かれていました。


お通夜が始まっても私は実感が湧かずフワフワしていました。
まさにこの光景です。

父の病気が分かる何週間か前のある日、父のお葬式をしている夢を見ました。
とてもリアルで目覚めた時に変な汗をかいていた程でした。
リアルすぎて父にも言えませんでした。
まさかそれが正夢になるなんて思ってもいなかったし、思いたくもなかったのに。

本当に夢のままの光景が今目の前にあって、これも夢なのか現実なのか訳がわからない感じのままお通夜は進んでいきます。

ふと涙が溢れました。
隣を見ても父だけがいない
夢なんかじゃない、やっぱり父は亡くなったんやな…
受け入れたくはないけど、少しずつ受け入れて行かなければならないんだなぁとも思いました。


次は告別式のお話です。


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